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フィギュアスケートの華麗なる舞台を影で支える職人!世界の振付師たち

2016 11/1 19:56
figure skating
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Photo by Olga Besnard / Shutterstock.com

フィギュアスケートにおいて、選手本人以外で絶対に欠かせない存在が「振付師」だ。一流の振付師と、選手との関係やその活躍はどのようなものなのだろうか? 今回はそんな振付師について紹介する。

振付師の地位を世界レベルにした立役者「ローリー・ニコル」

アメリカ出身の振付師ローリー・ニコルは、振付師という仕事を世界的な評価を受けるべき職業へと高めた功労者だといえる。
1996年に世界チャンピオンとなったミシェル・クワン選手の振り付けを担当したことで、その華やかなキャリアがスタート。世界ではじめて「1演技中に3度の4回転ジャンプ」を成功させたティモシー・ゲーブル、バンクーバーオリンピック金メダリストのエヴァン・ライサチェクなど世界トップの選手たちの振り付けを担当。
日本でも2000年代に入ってから村主章枝、本田武史、浅田真央、高橋大輔といったトップ選手たちの振り付けを行い、日本フィギュアスケートのレベル向上に大変な貢献をした。

男性振付師ナンバーワン!「デヴィッド・ウィルソン」

1966年生まれのデヴィッド・ウィルソンは怪我でわずか18歳で競技人生に幕を閉じた。その鬱憤(うっぷん)をはらすかのように素晴しい振り付けをたくさん生み出している。ジェフリー・バトルやハビエル・フェルナンデスといった世界チャンピオンの演技を担当。その名声を確立すると、日本にも頻繁に来日し、伊藤みどり選手の時代から日本選手に多くの振り付けをする。安藤美姫選手や羽生結弦選手などトップ選手の演技の多くがウィルソンの振り付けによって支えられている。最近ではキム・ヨナ選手の振付師として活躍の場をさらに広げている。

トップフィギュアダンサーの技が光る「シェイ=リーン・ボーン」

カナダ出身の振付師、シェイ=リーン・ボーンはもともとアイスダンサーだった。現役時代は世界タイトルを総ナメするほどの実力の持ち主。その豊かな経験を活かし、振付師として世界的に活躍している。
最近では羽生結弦選手の振り付けも担当。2014年?2015年シーズンのフリープログラム「オペラ座の怪人」で羽生選手の活躍を後押したボーンは、2015年?2016年の最新プログラムでは日本の映画「陰陽師」のサウンドトラックを使用した「SEIMEI」を完成させる。2015年のグランプリファイナルでこの振付を完璧に演じた羽生選手は、330点代という史上最高得点をマークし、世界中の羽生ファンを魅了した。

芸術家肌の振付師!「タチアナ・タラソワ」

「金メダル請負人」「金メダルメーカー」など数々の異名をほこるのがロシア出身の振付師「タチアナ・タラソワ」だ。ロシアでは振付師というよりスケート界全体のトップに君臨する実力の持ち主だった。
長野五輪金メダリストのイリヤ・クーリック、ソルトレイク五輪金メダリストのアレクセイ・ヤグディン、そして荒川静香選手や浅田真央選手もタラソワの振り付けでメダルを獲得している。バレエ大国のロシア出身にふさわしく、非常に高度なジャンプなどを織り交ぜながら構成するため、並の選手では彼女の振り付けをマスターすることすらできないと言われた。

荒川静香の名演技を生んだ振付師「ニコライ・モロゾフ」

タチアナ・タラソワの元で研さんを積んだ振付師は大勢いるが、ニコライ・モロゾフはその中でも特に優秀な振付師だ。1999年頃から振付師として活躍をはじめたモロゾフだが、なんといっても彼の名が広く世に知られるきっかけとなったのが、トリノ・オリンピックでの荒川静香選手の活躍だった。
名曲「トゥーランドット」に乗せて流麗なスケーティングを見せた荒川選手は見事金メダルを獲得。その振付をしたのがモロゾフだったのだ。フリーの演技中に挿入される技「イナバウアー」はその後の荒川選手の代名詞のような存在になった。

まとめ

フィギュアスケートの世界を裏で支える振付師についてまとめた。華麗なる氷上のステップは、選手の力量だけでは表現できない、まさに振付師との共同作業なのだ。

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