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町田樹選手の生い立ち、功績そして今

2016 10/4 00:52
フィギュア
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Photo by Iurii Osadchi / Shutterstock.com

町田樹さんの独特な世界に魅了され、彼についてもっと知りたいと思っている方も多いだろう。生い立ちや功績について紹介する。

町田樹さんってどんな人?

町田樹さんは、1990年3月9日生まれ、神奈川県川崎市出身の26歳だ。3歳のころからスケートをはじめ、英才教育を受けてきた。家族の転勤の都合で、幼いころに広島に引っ越したが、広島で夏にあいているスケート場はなかったため、岡山や福岡などに遠出していたそうだ。
日本のフィギュアスケート界を引っ張ってきた高橋大輔選手に憧れて、練習を積み重ね、彼の姿を追って、高校は高橋選手の母校に進学した。

主な功績

2006年にジュニアオリンピックで優勝を果たした。2009年から2010年にかけてシニアに上がり、全日本選手権では4位に入った。その後の四大陸選手権では準優勝に輝いた。2012年から2013年にかけてオンドレイネペラトロフィーに出場し、優勝。
スケートアメリカでは、3位、中国杯ではショートプログラムと総合得点の2つで自己ベストを伸ばし、優勝を果たした。2014年に開催されたソチオリンピックでは、個人・団体ともに5位に入賞した。

世界選手権で2位という功績を修める

2014年日本で行われた世界選手権では、まずショートプログラムで、ミスのない完璧な演技をし、自己ベストの点数を大きく伸ばした。続くフリーでも目立ったミスなく演技を終え、自己ベストを記録した。暫定で首位に立ったが、羽生選手に僅差で追い抜かれてしまい、羽生選手に次いで2位という結果になった。
優勝できなかったのは、残念だったが、世界選手権初出場での2位という結果は、日本人選手の中では歴代で最高位だった。

町田樹さんがフィギュアスケート界に与えた影響

町田樹さんの活躍は日本のフィギュアスケート界に大きな影響を及ぼした。2014年の世界選手権では、羽生選手と並んで準優勝を果たしたが、日本人が世界選手権でワンツーフィニッシュをするのは、その時が初めてで、日本のフィギュア界の歴史に新たな1ページを作り上げたといってよいだろう。
彼の演技は多くの人の記憶に残り、フィギュアスケートに注目を集めた。また、彼の活躍を見てフィギュア選手を目指し始めた子どもたちもたくさんいることだろう。その子たちが将来プロスケーターになって活躍する時が楽しみだ。

突然の引退表明。そして町田樹さんの今

2014年に行われた全日本選手権で4位に入賞し、翌年の世界選手権の代表に選ばれることになったが、全日本選手権をもって引退することを発表し、世間に衝撃を与えた。現在は早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科の修士課程に在籍している。選手としての彼の姿から、研究者としての姿に変貌を遂げているといえるだろう。
我々にとっては、彼の引退は非常に名残惜しいものではあるが、研究者としての彼の活躍に大いに期待が持てそうだ。

まとめ

スポーツ選手として長く現役を続けるのは、大変な苦労を必要とするだろう。しかしながら、選手生活をやめる決断をするのにも大きな苦難や葛藤があったはずだ。今後の活躍に期待をもち、温かく見守っていきたい。