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イタリアで人気の自転車レース「ジロ・デ・イタリア」を紹介

2017 6/13 12:41まるちゃん
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出典 COLOMBO NICOLA/Shutterstock.com

ヨーロッパを中心に世界中で人気の自転車レース。なかでもロードレース最高峰と称される“グランツール”のひとつ、イタリアを中心に開催される「ジロ・デ・イタリア」は過酷なことで知られているレースだ。人々を魅了してやまない「ジロ・デ・イタリア」を紹介しよう。

自転車レース「ジロ・デ・イタリア」の歴史とは

世界三大自転車レースのひとつ「ジロ・デ・イタリア」の歴史を紐解いていこう。記念すべき第一回大会が開催されたのは1909年。ミラノをスタートとするレースで、走行距離は2,408kmだった。その後は第一次世界大戦によって1915年から1918年、第二次世界大戦で1941年から1945年とレースが中断されたことを除けば、毎年開催されており、100年以上の歴史をもつロードレースとなった。
1933年には距離も3,000kmとなりステージ数も増えて、より過去なレースへと発展していった。

イタリアの自転車レース「ジロ・デ・イタリア」のレース概要

世界三大自転車レースのひとつ「ジロ・デ・イタリア」は、毎年5月に開催されるステージレース。開催期間は約三週間に及び、毎年新しいコースが設定される。コースは一般的な平坦ステージをはじめ、肉体的にとても負担がかかる山岳ステージ、個人やチーム戦が楽しめるタイムトライアルステージなど、多彩な21ステージが作られる。
賞金も魅力的で優勝した選手には15万ユーロ、また各ステージによっての賞金やチームへの賞金などもあって、熾烈な展開が生まれるレースとなっている。

自転車レース「ジロ・デ・イタリア」のコースの魅力とは

自転車レース「ジロ・デ・イタリア」の魅力といえば、過酷なコースの特性が上げられる。まず「ツール・ド・フランス」などに比べると厳しい勾配の山岳地帯が多いため、登りに強いクライマーが活躍する場面が増えるレースだ。
また平坦なコースであっても最後に急勾配の坂が設定されていたりと、観客を魅了するドラマが生まれるシーンも数多くある。そして山岳ステージとなるアルプス山脈やアペニン山脈には雪が残っているため、坂の厳しさだけではなく寒さも過酷なレースだ。

人気の自転車レース「ジロ・デ・イタリア」のリーダージャージとは

人気の自転車レース「ジロ・デ・イタリア」には各賞に応じたルールがあり、前日の成績で1位となった選手は決められたリーダージャージを着用できる。たとえば総合成績1位の選手にはピンク色の“マリア・ローザ”や、スプリントポイントのトップ選手が着用できる“マリア・ロッソ・パッショーネ”などがある。
山岳賞や新人賞もあり、観客にとって前日の成績がわかりやすく、着用することが選手の誇りにもなっている。また、屈辱的すぎるといった理由から現在は廃止されたが、過去には総合成績最下位が着用する「マリア・ネラ」もあった。

世界三大自転車レース「ジロ・デ・イタリア」に挑んだ日本人選手たち

「ジロ・デ・イタリア」はイタリア人レーサーにとってはもっとも重要なレースであり、数多くのイタリア人選手が優勝している。そんな世界三大自転車レースのなかでも厳しい勾配で、過酷と称されるレースに挑んだ日本人選手がいる。
まずは新城幸也選手。2010年と2014年には完走を果たしており、2010年のレースではステージ3位と健闘し“プレミオ・デッラ・フーガ” を獲得。このことにより日本人選手でも十分に戦えることが実証された。
また2016年には山本元喜選手が出場し完走、個人総合151位となった。

まとめ

イタリアで人気の自転車レース「ジロ・デ・イタリア」の歴史や魅力を紹介した。山岳コースも多くアップダウンが厳しい中で、毎年激しい戦いが繰り広げられている。またコース設定もイタリア国内だけではなく、デンマークやオランダなどさまざまな地域で開催されていることも魅力だ。2017年には100回大会を迎えるため、さらなる盛り上がりを見せてくれるだろう。