まずは慣れることから!ツーリングをしましょう
初心者にとってまず大切なのは「自転車に慣れること」です。自転車競技で扱う、ロードバイク、MTB、シクロクロスなどの自転車は、日常生活で使うママチャリやシティサイクルとはまったく別の乗り物です。乗り心地はもちろんのこと、身体の各パーツの位置、疲れ方なども違ってきます。
そのため、まずは乗ることに慣れるのが先決です。乗っていればいずれ慣れるものですが、「ツーリング(長距離の走行)」を行うことにより、風景を楽しみながら慣れることができるでしょう。
サイクリング用のガイドブックなどを参考に、走れるコースの有無を確認した上で出発しましょう。
筋肉は上半身の方が大切?
これは人によりけりではありますが、自転車に乗る以外にこれといったトレーニングをしない選手もいるそうです。「自転車に乗っていれば、脚の筋肉は自然に付くし…」という考え方ですね。もちろんそれは間違っていないです。ですので、脚よりも「上半身の筋肉を意識してトレーニングする」ことを忘れないでいただければと思います。
自転車は脚さえ鍛えればよいというものではないのです。鍛えられた上半身により、重心が綺麗に保たれます。そして、安定した重心により、効率的に脚にエネルギーを伝え、ペダルを踏むことができるからです。ウェイトトレーニングなどを行い、上半身を鍛えることを忘れないでくださいね。
イメトレ!競技に近い条件で乗りましょう
自転車に慣れ、少しずつ筋力が付いてきたら、「競技に近い条件で乗るようにする」のがおすすめです。
トラックレースに参加するのであれば、会場となるコースの近辺を走ってみるのがよいでしょう。トライアスロンであれば、一連の流れを続けて行うのは難しいかもしれませんが、一日にスイム、バイク、ランを分けて行うことはできるでしょう。そしてどれくらいの疲労を感じるのか、どういった配分をすれば走りきることができるのかという「イメージトレーニング」をしましょう。
自転車のパーツ・機能について学びましょう
スポーツは体力と技術だけがあればよいというものではありません。「知識」も欠かせないものです。自転車のパーツ・機能について学び、知識の向上に努めましょう。これらの知識をつけることにより、使用する自転車ごとの効率的な力の使い方などを理解できるようになります。
ただやみくもに漕ぐのではなく、「自分の体力・技術と乗る自転車との相性をすり合わせていく」ことが大切なのです。それが上手くできれば、”人馬一体”の走りを見せることができるでしょう。
少しずつでOK!地道にメンタルトレーニング
長距離の自転車競技では、最終的には自分の精神力との戦いになってきます。ゴールを目指して諦めずにペダルを踏み続けること、折れそうになった心に負けず、安定した姿勢をキープし続けること。これができなくては、成績の向上は見込めないでしょう。
もちろん、このメンタルの力は、初心者がすぐに鍛えられるものではありません。しかし、「日頃から自転車に乗ることを欠かさない」ことで段々と鍛えられるものでもあります。
私たちは日常の移動を車や自転車に頼りがち。しかし、そこをあえて自転車に代えてみて、自転車に乗る習慣をつくるようにしましょう。雨や風が少々ある場合にも乗ることが大切です。ただし、タイヤがスリップするときや、乗っていてあおられるほどであれば、危険ですので控えましょう。特に車道付近を走る際は注意しましょう。
まとめ
自転車競技の成績を向上させるためには、体力的なトレーニングはもちろん、実戦に近い形でのイメージトレーニングも欠かせません。
最初は不慣れなこともあるでしょうが、地道に時間をかけながら続けていけば必ず結果は良くなるはずです。
目指すは表彰台!頑張ってトレーニングを行いましょう。