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世界有数の歴史と人気をほこるクリケットの大会をご紹介!

2017 1/25 10:28
cricket player
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Photo by SumanBhaumik/Shutterstock.com

バスケットボール、サッカーに次ぐ競技人口を有するといわれているスポーツ、「クリケット」をご存知ですか?日本ではまだあまり知られていませんが、海外では500年近い歴史と伝統をほこるスポーツなのです。今回はクリケット界で有名な国内外の競技大会をご紹介します。

伝統の「遺灰」争奪大会【ジ・アッシズ】

ジ・アッシズ(The Ashes)とは、イングランドとオーストラリアだけで行われるクリケットのテストマッチです。テストマッチとは、イングランドの自治領であったオーストラリアが、本国イングランドにスポーツで自らの力をテストする、という意味がふくまれています。
「The Ashes」とは遺灰のこと。1882年、イングランドが弱小チームだったオーストラリアに試合で負けてしまったことから、イギリス中のメディアが「イングランドのクリケットはもう死んだ」と騒ぎ立てました。この報道には、敵地オーストラリアで負けたイングランドは荼毘にふされ、灰になってしまったという皮肉がこめられていたのです。
それ以来、イングランドとオーストラリアのあいだで行われるテストマッチでは、勝者に与えられるトロフィーを遺灰が納められた骨壷になぞらえる慣習が生まれました。「ジ・アッシズ」という大会名はこの逸話に由来しています。

最大のクリケット大会はインドに!【インディアン・プレミアリーグ】

クリケットの発祥地はイングランドですが、現在、世界でもっともクリケットが盛んな国は実はインドです。インド国内で開催される「インディアン・プレミアリーグ」は、スタートしたのが2008年と歴史はまだ浅い大会ですが、1試合の平均観客動員数が3万人近くに達する規模をほこります。
リーグで活躍するスター選手の中には、年俸が2億円を超える選手がめずらしくないこともあり、インドの子どもたちにとってクリケットはあこがれのスポーツとなっています。

各国代表が覇を競う【クリケット・ワールドカップ】

国際クリケット評議会(ICC)が主催する国際大会として最大の規模をほこるのが「クリケット・ワールドカップ」です。
1975年の第1回大会を皮切りに、4年に一度のペースで開催されています。2015年までに11回開催されていますが、クリケット発祥国であるイングランドが一度も優勝していないのは興味深いですね。
優勝回数はオーストラリアが5回、西インド諸島とインドが各2回。どうやらクリケットの世界では、連邦王国であるイングランドよりも、その領土であった国々のほうが上位に立っているようです。

新時代のクリケット大会【ICCワールド・トゥエンティ20】

クリケットの試合は非常に長時間にわたることで有名です。1試合5時間6時間は当たり前、中には数日間にまたがって行われるケースもあります。あまりに長時間続くため、試合途中にランチタイムやティータイムがはさまれる習慣もあります。
しかし、試合時間が長すぎると観客も飽きてしまいますよね。事実、試合の長時間化が原因で、クリケットの人気が下降していた時期もありました。そこで編み出されたのが「トゥエンティ20」という試合形式です。
トゥエンティ20形式の試合時間は従来より大幅に短くなり、攻撃75分、守備75分の合計2時間半と決められています。「ICCワールド・トゥエンティ20」はこの形式を採用したはじめての国際大会であり、2007年に男子大会、2009年に女子大会がスタートしました。
男子大会では、イングランドとイギリス連邦国(インドやパキスタンなど)のほか、最近では西インド諸島が優勝国に名を連ねています。女子大会では、オーストラリアが過去5大会中3度優勝と圧倒的な成績を収めています。

国内唯一のクリケット大会【日本クリケットリーグ】

最後にご紹介するのは日本国内の大会です。日本ではクリケットの競技人口が2000人に届くかどうかという状態であるため、野球やサッカーなどの人気スポーツに比べると、大会の規模も小さく、歴史も浅いのが現実です。
しかし、日本のクリケットは代表チームがアジアの国際大会で優勝する経験もあるなど、着実に実力をつけてきています。
代表選手たちが日々切磋琢磨する場となる大会が「日本クリケットリーグ」です。2006年にスタートした大会であり、試合会場も公園や川沿いの緑地を利用するなど、まだまだ発展の余地のある大会です。
日本のクリケット人口と実力の向上のためにも、これからの盛り上がりを大いに期待したいですね!

まとめ

クリケットの有名な大会をご紹介しました。イギリス、オーストラリア、インドなどでは有名な大会は必ずテレビ中継されていますが、日本ではクリケットの試合が放送されることはまだないようです。ネット上には有名なクリケットの大会の動画が流れているので、クリケットに興味を持った方はぜひチェックしてみてくださいね。