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オリンピックでも注目!涼しげなのに白熱するカヌースプリント

2016 12/16 11:07
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Photo by sportpoint / Shutterstock.com

水上のレース、カヌースプリントは、わかりやすいルールで行われ、涼しげな水辺で白熱した試合が楽しめる競技です。 陸上競技の短距離走のようなスピード感、ペアやフォアでの息の合った姿など、多様な楽しみ方があるカヌースプリントをご紹介します。

カヌースプリントとは

カヌースプリントは、水泳のようにブイでレーン分けされた静水面の水路の中央を漕ぎ、200m、500m、1000mの距離それぞれでタイムを競う競技です。船首がフィニッシュラインを通過した時点でゴールとなります。レーンからはみ出したり、転覆したりすると失格となってしまいます。艇やバドルが壊れてゴールできない場合も失格です。
1人乗り、2人乗り、4人乗り、リレーと、それぞれ男女でタイムを競います。膝をかけて座り、両端に水掻きのついたバドルで漕ぐ「カヤックカヌー」と、片膝を立てて乗り、片側に水掻きのついたバドルで漕ぐ「カナディアンカヌー」があります。また、1人ずつスタートして急流を下っていくものは、スラロームと呼ばれています。

カヌーの歴史

カヌーは、6000年以上前から使われていた痕跡が発見されているほど歴史の長い乗り物で、19世紀中頃のイギリスで、スポーツ競技として誕生しました。
1865年にスコットランドの弁護士J.マグレガーが自作のカヌーでヨーロッパの沿岸やスエズ運河を漕いで旅したことによって盛んになり、1866年にイギリスのテムズ川で初のレースが行われました。1924年には国際カヌー連盟が設立されています。
1936年のベルリンオリンピックで正式競技となり、1948年のロンドンオリンピックでは女子種目も追加されました。ヨーロッパに強豪国が多く、中でもドイツが圧倒的な強さを誇っています。ヨーロッパ以外の国では、カナダや中国も良い成績を残しています。

日本のカヌーの歴史

近年、日本も成績が向上している傾向にありますが、盛んに行われている国と比べると、まだまだ環境が整っていないと言えます。
日本では、1940年に開催が予定されていた第12回オリンピック東京大会の準備のため、第11回ベルリン大会のボート競技選手団がドイツ製のカヤック艇とカナディアン艇を持ち帰ったのがカヌー競技の始まりといわれています。
1938年には日本カヌー協会が設立されましたが、第2次世界大戦の激化に伴い、その活動は自然に消滅し1940年の東京オリンピックも幻と化しました。1964年の第18回東京オリンピック以降、国内のカヌー競技は普及と強化が進められ、1982年の島根大会からは国体の正式種目となっています。

過去のオリンピックの日本代表の記録

1984年のロサンゼルスオリンピックでは、井上清澄選手がカナディアンシングル500mで6位入賞したほか、福里修誠選手と和泉博幸選手がカナディアンペア500mで8位入賞しました。
2008年の北京オリンピックでは、女子カヤックダブル500mで北本忍・竹屋美紀子両選手が5位入賞、女子カヤックフォア500mで北本忍・竹屋美紀子・鈴木祐美子・久野綾香の4選手が6位入賞と、オリンピックのカヌー競技における日本代表として最高の成績を残しました。
残念ながら、リオデジャネイロオリンピックのカヌースプリントは日本人選手の出場はならなかったものの、東京オリンピックで期待されている選手がいます。

東京オリンピックで注目したいカヌースプリント選手

東京オリンピックで有望視されている日本人選手が2人います。 1人は、中学生の時から部活動としてカヌーを始め、2015カヌースプリント海外派遣選手最終記録会に出場した、愛媛県の国体競技力向上対策室に所属している小松正治選手。
もう1人は、2014年に長崎県で行われた国体でカナディアンシングル200mと500mの2冠を達成し、リオデジャネイロオリンピック予選では惜しくも敗れたものの、日本代表として活躍した大城海輝選手です。

まとめ

いかがでしたか? あまりなじみのない方が多いカヌースプリントですが、陸上の短距離走のようなスピード感と臨場感あふれる白熱したレースは、見応えも迫力も抜群です。 ぜひ一度、観戦してみることをおすすめします。

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