「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

マニー・パッキャオ選手と3人のメキシコ人ボクサーのライバル関係

2017 5/8 10:55SOL
ボクシング
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Kathy Hutchins/Shutterstock.com

ボクシング界のスーパースターであり6階級制覇王者、マニー・パッキャオ選手。2016年一度は引退を表明したものの、その後撤回し現役を続けている。彼の長いキャリアを語る上で外せない3人のメキシコ人ボクサーのライバル関係に迫る。

パッキャオ選手と合わせて9度も対戦したライバルたち

紹介するメキシコ人ボクサーは、マルコ・アントニオ・バレラ選手、ファン・マヌエル・マルケス選手、エリック・モラレス選手の3名。
いずれもボクシングが盛んなメキシコでも英雄として知られるボクサーで、バレラ選手は3階級制覇、マルケス選手とモラレス選手は4階級制覇を達成した。3選手合わせてパッキャオとの対戦は9度、相当のキャリアと実績を持って対戦したものの、同世代のフィリピンの国民的英雄はかなりの難敵。壮絶な戦いを繰り広げた。

バレラ選手 世界的ボクサーに飛躍するきっかけ

バレラ選手との初対戦は2003年11月。パッキャオ選手がIBF/WBO世界スーパーバンタム級王者だった頃だった。階級を上げてきたパッキャオ選手は、リングマガジンフェザー級認定王者だったバレラ選手と対戦することになる。
バレラ選手は当時キャリア無敗を誇ったナジーム・ハメド選手(イギリス)やエリック・モラレス選手を相手に、圧倒的なボクシングで初黒星をつけるなど、フェザー級では向かうところ敵なしの強さを誇っていた。
しかし、ともに一発必中ではなく質実剛健のボクシングを展開する2人の対戦は、バレラ選手優位の予想を覆して、終盤までもつれる形に。パッキャオ選手は3回と11回にダウンを奪い、見事認定王者の座を奪うことに成功したのだった。
なお、2007年10月にもWBCインターナショナルスーパーフェザー級王者として再戦するが、ここではパッキャオ選手がバレラ選手を圧倒。ノックアウト勝ちこそ奪えなかったものの、大差での判定勝利を奪った。

マルケス選手 実力伯仲するまさに好敵手

マルケス選手との対戦回数はなんと4度。3つの階級をまたいで対戦し、パッキャオ選手の2勝1敗1引き分け。しかし、2勝とも判定勝ち、唯一の敗戦はKO負けということで、戦績以上に実力伯仲するライバルと認識されている。
最も記憶に残る一戦が2004年5月の初対戦。WBA/IBF世界フェザー級統一王者だったマルケス選手が、急成長を続けるパッキャオ選手を迎え撃つ形だった。成長著しいパッキャオ選手がスタートからラッシュをかけ、1ラウンドで3度のダウンを奪う。
しかし、ダメージを受けながらも復活したマルケス選手が中盤から後半にかけて盛り返し、壮絶な打ち合いを展開。最終ラウンドまでお互いに一歩も引かず、最終的にはドロー決着となった。
その後も3度対戦するもパッキャオ選手はKO勝ちを奪うには至らず、最後の対戦となった2012年12月の試合では、互いにダウンを奪い合うも6ラウンドTKO負けを喫し、パッキャオ選手にとっては悔しい敗戦となった。

1年半の間に3度対戦したモラレス選手

モラレス選手とは3度対戦。初対戦は2005年3月、WBCインターナショナルスーパーフェザー級タイトルをかけての対戦だった。3階級王者だったモラレス選手への挑戦となった試合だったが、5ラウンドで右目を負傷したことも相まって0-3で判定負け。
再戦が組まれたのは9ヶ月後の2006年1月、ここではリベンジを期すパッキャオ選手が10ラウンドにダウンを奪いTKO勝利を収める。モラレス選手にとっては初めて喫したKO敗戦となった。
最後の対戦はそこから10ヶ月後の2006年11月。1勝1敗となった後のラバーマッチは、上り調子のパッキャオ選手がモラレス選手を圧倒、序盤から効果的にパンチを当て続けたパッキャオ選手が3ラウンドでTKO勝ちを手にする。通算成績は2勝1敗となった。

「メキシコ人処刑者」の異名を手に

この3選手以外の対戦も合わせると、メキシコ人ボクサーとは15回対戦。拠点をフィリピンからアメリカに移した2003年から2008年までの5年間はメキシコ勢との対戦が続いており、しかも対戦成績は9勝1敗1引き分けとかなり良好。このことから「The Mexicutioner(メキシコ人処刑者)」との異名を持つほどだった。
パッキャオ選手と同世代だった3名はいずれも一線を退いているが、パッキャオ選手は敗れても不屈の闘志で立ち上がり、一度は引退するもすぐに現役復帰、今もなおリングに立ち続けている。

まとめ

パッキャオ選手の長いキャリアを語る上で、メキシコを代表する3人のボクサーとの戦いは大きな意味を持つものだ。複数階級を制覇した猛者たちを打ち破ったことで、世界最強レベルのボクサーであることを証明した。ライバルたちの元々の実力も、それを打ち破ったパッキャオの強さも確かなもの。今もボクシングファンの心に残るライバル関係となっている。

関連記事

おすすめの記事