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プロボクサーの減量期間!水を抜く食事から脂肪を落とす食事へ変化

2017 1/30 12:11
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出典: Lumen Photos/shutterstock.com

プロボクサーの食事と言えば減量期間の過酷な食事制限を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし現在の主流は水抜きによる減量から脂肪を落とす減量へと変化しました。今回は、その2つの減量方法における食事の違いをご紹介します。

プロボクサーの減量といえば過酷な食事制限!水抜きによる減量の考え方

ボクシングはボクサーの体重で階級が決まるため、体重管理が非常に重要なスポーツです。計量前のプロボクサーの減量期間には過酷な食事と水の制限があり、選手たちが苦しむ姿もよく語られています。水抜きによる減量の仕組みは、基本的に身体の水分量を減らすことで体重を減らすというものです。
減量期間のはじめの段階から食事量の制限はしていきますが、それも身体の脂肪を落とすというよりは、単純に食べる量を減らすことで胃や腸に含まれる内容物の重量や吸収される水分量を減らすという考え方。そのため、計量直前期は生きるために必要な水すらも飲まなくなります。
この方法で行われる減量は、試合のためのコンディションを整えるというより、目指す階級で戦うための手段なのです。

水抜きによる減量で体重を落とす!その実際の食事内容は?

具体的な水抜きによる減量方法を見てみましょう。まずは食事の全体量を徐々に減らします。それと共にご飯を控えることで炭水化物の摂取を制限。試合2週間前からは1日1回の食事でご飯は100g程度、それに汁物と少しの野菜で過ごします。
その後、本格的な水抜きが始まると、練習の前後や練習中の水分補給も喉の渇きがとれたところでストップ。その状態で毎日のトレーニングを続け、試合1週間前からは食事は一切なし、水分もほぼ摂りません。試合の3日前ともなれば水の摂取自体もやめ、体からとにかく水分を出そうとつばを吐き出す選手もいます。体の水分を極限まで出して目指す階級まで体重を落とし、計量に臨むのです。
計量が終わるとゆっくり水を飲み、おかゆなど負担にならないものをまず食べ、そこからきちんとした食事を摂ります。当然、計量終了から試合開始までに体重は増え、多いときは5kg以上も変わるそうです。

スポーツ栄養学がボクシングの減量に活用され始めた

こうした水を抜くことによって体重管理をする考え方は、ボクシングの伝統的なやり方である一方、スポーツ栄養学の考え方とは大きく異なるものでした。水を極限まで抜くということは、体が脱水状態になるということも意味します。脱水症状で死ぬ危険性もあるため、決して推奨される方法ではありませんでした。
そこにスポーツ栄養学の知見が入り始めたのが、近年のこと。それまでプロボクサーたちは試合直前にそれぞれのやり方で一気に水を抜いて体重を落としていたのを、もっと長期間で計画的に、体脂肪から落としていく方法になったのです。
次からは、実際にボクサーの栄養管理をサポートするスポーツ栄養士の方が提案する方法をご紹介しましょう。

体脂肪を落とす!プロボクサーの新しい減量方法

過度に水を抜くような減量方法は、選手のパフォーマンスを下げてしまいます。本来体内では炭水化物をエネルギー源として、タンパク質や脂質を体づくりの材料として用いています。体内のそうした代謝はミネラルやビタミンが摂取されていなければ十分に行われません。
体脂肪を落とすことで体重を落とす方法では、こうした考えに基づいてタンパク質をきちんと摂り、脂肪になりにくい低GI食品の摂取を勧めます。そして、体についている脂肪の重量とその脂肪を除外した体重を体組成計で測りながら、どこまでを脂肪で落とせて、どこからは水分で落とすのかを見極めるのです。 こうすることで、水抜きによって減量して試合に臨むよりももっと良いコンディションで試合に臨めるようになるといいます。

体脂肪を落として減量する場合の食事内容は?

調整は試合の2ヶ月ほど前から始めます。そこから試合1週間前あたりまでは脂肪で体重を落とします。
このとき、炭水化物は摂取量が少なすぎると頭がボーッとしたり、エネルギーを補おうとして筋肉を分解し始めてしまうため、多少は摂る必要があります。そうした炭水化物は、なるべくサツマイモなどの低GI食品で摂取します。また、生体内反応を健全に保つためにも、野菜やフルーツはしっかり食べます。これによって食物繊維が脂肪の吸収を抑えたり、ビタミンが体調を整えたりしてくれるのです。
試合1週間前までは水分の制限はしません。汗をかいた分、しっかり補給します。そして1週間前から、狙った階級にパスするための水分による減量を始めます。水抜きの減量では試合後一気にリバウンドしますが、体脂肪を減らす減量では、なるべく大きなリバウンドにならないよう普段から体重管理に気をつけていくというのも、大きな違いです。

まとめ

ただただきついという印象が強かったプロボクサーの減量期の食事。 しかし、水抜きによる減量という伝統の中に、日頃から栄養と体重の管理に気をつけるスポーツ栄養学の見地が入ってきました。 それによって、プロボクサーたちの食事は、両者の利点を活かした、より良いコンディションで試合に臨めるような内容へと変化してきているのです。

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