左フックの上達のコツ(右利きの場合)
利き手によって、フックの説明が逆になります。今回は右利きの方向けに解説しますが、左利きの方は逆の手で考えてください。
まず、構えは左拳を引きます。左腕は脇をしめて、顔面をガードします。その後は、肩・肘・拳が同じ高さの軌道を描くように、パンチを繰り出すイメージです。左足を内側に回し入れて、腰と肩を回してください。肩甲骨を使いながら、腕の角度を90度にしてフックを繰り出します。相手のこめかみを狙えば、強烈なダメージを与えることができます。
Photo by joyfull/shutterstock.com
ボクシング練習生の方へ。 「もっとフックがうまくなりたい!」と考えている人のために、 今回はフック上達のコツを5つご紹介します。
利き手によって、フックの説明が逆になります。今回は右利きの方向けに解説しますが、左利きの方は逆の手で考えてください。
まず、構えは左拳を引きます。左腕は脇をしめて、顔面をガードします。その後は、肩・肘・拳が同じ高さの軌道を描くように、パンチを繰り出すイメージです。左足を内側に回し入れて、腰と肩を回してください。肩甲骨を使いながら、腕の角度を90度にしてフックを繰り出します。相手のこめかみを狙えば、強烈なダメージを与えることができます。
こちらも右利きの場合で解説します。左利きの方は、この逆の手をイメージしてください。
まず構えは、ストレートよりも少し開いたスタンスになります。打ち方は左フックと同様ですが、左フックよりもコンパクトな動きを意識してください。利き手側のフックは打ちやすい分、腕の振りが大きくなってしまいます。体全体を使うことで、大振りのフックになるのを防いでくれます。小回りを利かせて「いかに素早いフックが打てるか」が重要になるので、覚えておきましょう。
攻撃をするときには、「いかにリラックスをするか」もポイントです。力まず繰り出せるようになるまで、練習しましょう。
攻撃手段の中で、フックは相手もガードしづらいので効果的です。しかし、きちんとしたフォームでフックを打たないと、手首を痛めるけがにつながります。フックが当たるのは「薬指」や「小指」です。5本の指の中で特にけがしやすい部位なので注意しましょう。
けがになりやすい原因は、腕の力だけでフックを繰り出してしまうこと。しっかりと体の軸を利用して、腰と肩の回転で相手に当てるようにしてください。威力が弱くてけがをしやすいフックは、本当に危険です。
フックの仕方がうまくイメージできない方は、「腕相撲をしているとき」の力の入れ方を想像してください。脇を開かず「膝」や「腰」を回し過ぎないで力を送ると、効果的なフックが打てます。また、足に体重をかけ過ぎると、力が逃げてしまいます。
スピード感あふれるフックを出そうとして、回転や体重移動にこだわってしまうと、逆効果です。フックの腕の角度を変えず、余分な力を抜けば、自然に動かすことができます。ストレートからのフックも打ち出しやすいので、「スムーズな攻撃の組み合わせ」を心掛けてみてください。
下半身の動きも、とても重要です。フックでは、「下半身のバランス」や「スタンスの取り方」でスピードやキレも異なります。余計なモーションにならないような体勢で、下半身がブレない動きを意識しましょう。
下半身の動きをそのままにすると、ボディーブローやアッパーにもつなげやすいです。上下左右、どこから攻撃が来るのか分からない戦術が、ボクシングには求められます。フックをうまく利用することで、相手が防戦一方になることも予想できます。
いかがでしょうか?
フックでは、「左フック」と「右フック」で注意するポイントが若干異なります。利き手の方が隙も生じやすいので、意識して改善してください。
また、「腕相撲をするときのイメージ」で力を入れると、効果的なフックが決められます。他の攻撃技とのコンビネーションで、相手を翻弄しましょう。