ストレートに欠かせない、腕の動き
うまいストレートを繰り出すためには、何度も「腕の動き」を覚えることが大切です。ストレートでは、腰の動きや足の使い方も重要ですが、何よりも「正しいストレート」を体に染み込ませてください。
腕の動きの基本は、「顎の位置から真っすぐに伸ばす」。腰を回さずに、手打ちで繰り返し練習するだけでも、上達します。拳が下がってから打つ癖がある方は、まずは「腕の動き」から見直してみるようにしましょう。腰や足の動きを考える前に、「パンチを繰り出す動き」を正しく直す方が、上達が早いです。
ストレートの「腰」と「足」の使い方
真っすぐきれいなストレートパンチを出せるようになったら、それに「腰」と「足」を使っていきます。
「腰」は、体重を乗せながら回すイメージです。回すことばかりを意識してしまうと、せっかく身に付けたストレートパンチも、拳が下がったような打ち方になってしまいます。「腰」は体重を拳に乗せるための「サポート」のような感覚で捉えましょう。「足」は、後ろ足の蹴りを利用して、拳に体重を乗せます。
「腰」による体重移動と、「足」による体重移動が合わさることで、強烈なストレートパンチを繰り出せます。
ボクシングのストレートのコツ その1
「腕の動かし方」「腰の回し方」「足の使い方」を3つ同時に行うと、さまざまな「癖」が生まれてしまいます。真っすぐきれいなストレートパンチを生み出すためには、「癖」を順番に解消していきましょう。
まず、「振りかぶっていないか?」を確認してください。ストレートでは、構えからすぐに繰り出すことが大切です。そこに間ができてしまうと、相手もストレートを避けやすくなります。力を入れ過ぎず、自然な状態から素早いパンチが出せるようにしてください。力を抜くだけで、悩んでいた「癖」が解消できることもあります。
ボクシングのストレートのコツ その2
足の使い方のコツを、もう少し詳しく見ていきましょう。後ろ足からの重心移動の際、「後ろ足を外側にひねる」ようにしましょう。また、「かかとを回転させる」ことで、下半身の重心を拳に伝えやすいです。
踏み込み時の足の使い方も、重要になります。前足全体で、「床を鳴らす」勢いの踏み込みを心掛けましょう。思いっきり踏み込むことで、全体重を拳に集めることも可能です。ただし、踏み込むことを意識し過ぎると「振りかぶりやすくなる」ので、注意してください。
細かい動きまでチェックすると、ストレートもうまくなる
理想の動きのコツをつかんでも、練習や試合を重ねるごとに、少しずつ「癖」が出てしまいます。ボクシング経験が長くなるにつれて、細かい部分までチェックして「癖」を解消しましょう。
「足の構えは、肩幅程度まで開いていますか?」「肘は、しっかりと脇腹にくっついていますか?」「拳は、顔面ガードの役割を果たしていますか?」。
慣れれば慣れるほど、基本を忘れてしまいがちです。目標に向かってストレートを伸ばしたいのであれば、力を抜いて基本に戻ることも大切です。
まとめ
いかがでしょうか?
ストレートの基本は、何といっても「腕の伸ばし方」です。そこに「腰」や「足」を使って、体重を拳に集めます。
振りかぶらずに、構えからすぐに繰り出せるストレートパンチが理想となります。基本を大切にして、何度も練習しましょう。