リオオリンピックからプロ選手の出場が認められる
リオオリンピックでは、28の競技が行われました。その中で、唯一ボクシングだけが、今までプロ選手の出場を認めていない競技でした。これまでのオリンピックにおいては、アマチュアだけが出場権を持っていたのです。
プロの参戦が認められていなかった理由としては、プロとアマとの圧倒的な経験の差や実力の差が挙げられます。今大会にもいても、この差というものが大きいため、色々物議を醸したようです。特に、今大会からヘッドギアの着用がなくなったことから、アマ選手を心配する声が上がっています。
和田まどか選手、釘宮智子選手
近年なにかと注目を浴びていた女子ボクシングは、フライ級の和田まどか選手とライト級の釘宮智子選手がリオオリンピック出場濃厚とされていました。2人とも、オリンピック選考試合において健闘しましたが、無念にもアジア予選突破とはなりませんでした。
女性お笑い芸人の女子ボクシングへの挑戦により、日本でも数年前から女子ボクシングが話題にあがるようになりましたが、それまであまり知らない人も多かったと思います。実際、日本で、プロ・アマを問わず女子ボクシングが話題になってきたのは、この10年くらいと言われています。
まだまだ歴史の浅いスポーツではありますが、それだけにメダルの期待もできる、まだ見ぬ未来のメダリストが隠れていると言われています。次回の東京オリンピックでは、ぜひとも出場してメダルを獲得してほしいものです。
男子ライト60kg級 成松大介選手
男子ライト60kg級でリオオリンピック出場を果たした成松大介選手は、高校からボクシングを始めたそうです。近年でこそ、小学生の頃からボクシングを始めてきた選手も多くなりましたが、まだまだ高校から始めたという選手も少なくありません。
成松選手は、その後ボクシングの名門校である東京農業大学に進学し、さらに自衛隊体育学校へ入隊しました。厳しい練習を行い、全日本選手権では驚異の6連覇を達成しています。
リオでは接戦の末2回戦敗退となりましたが、まだまだ若い選手ですので今後の成長にも期待できますね。
男子バンタム56kg級 森坂嵐
男子バンタム56kg級でリオオリンピック出場を果たした森坂嵐選手は、大阪出身の選手です。東京農業大学へ進学した後、全日本選手権で優勝を果たしています。
オリンピック選考会でもあった世界選手権の準々決勝においては、格上にあたるドイツの選手に判定勝ちを収めるなど、世界からも注目される選手となりました。
リオオリンピックの最終予選でベスト4に勝ち進んだことからも、その実力はかなりのものであることがうかがえます。
ベスト32と悔しい結果で終わってしまいましたが、今後も目が離せません。
怪物ボクサー、松本圭佑選手
2020年に迫った東京オリンピックですがボクシングにおいてメダルが最も期待されているのが松本圭佑選手です。
リオオリンピックの時点で17歳の彼ですが、15歳以下の全国大会を小学5年生から中学3年生まで5連覇した経歴を持っています。
同世代には敵なしといってもいいほどの圧倒的強さで東京オリンピックでメダル候補として期待される理由もわかります。
お父さんは元東洋太平洋フェザー級王者で現在は大橋ジムのトレーナーである松本好二さん。
WBC世界フライ級チャンピオンの八重樫東さんや、元WBC世界スーパーフライ級チャンピオンの川嶋勝重さんを担当しチャンピョンに育てあげた実績を持つボクシング一家なのです。
当初は早期のプロ転向を考えていましたがオリンピックが東京で行われることを知り、金メダルを取ることを決意。
松本圭佑選手は普段からプロボクサーと打ち合い、常にレベルの高い練習に取り組んでおり、これからの成長が楽しみです。
まとめ
さて、今回はリオオリンピックにおけるボクシングの注目選手などについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回の東京オリンピックでは期待が持てそうですね。
以上「東京オリンピックで注目のボクシング選手5人」でした。