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ボートレースを楽しむなら、知っておきたい5つの基本技

2016 12/9 12:03
ボートレース,Shutterstock.com
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Photo by Philip Lange/Shutterstock.com

ボートレースの技を、何となく知っているけど詳しくはわからないという方はいらっしゃいませんか?今回は重要かつ基本的な5種類の技をわかりやすくご紹介します。

1コースの特権!「イン逃げ」

1コースの艇が1週目の第1ターンを先頭で周り、そのまま抜かれずに1着になる技を指します。競艇場によりますが、基本的にアウトよりインの方が旋回が速いため、スタートがきれいに決まればそのまま1着ということも多い技です。「イン先制」「押し切り」と呼ばれることもあり、インコースが有利なボートレースで一番強い技といわれていますが、序盤のリードが少なかったり、他のコースからの「まくり」や「差し」が成功すれば失敗する可能性もあります。

外からスピードで仕掛ける「まくり」

2~6コーススタートの艇が、スピードを落とさずに1周目の第1ターンマークで内側の艇を外から抜き、その後も抜かれずに勝つ技です。走る距離が長くなるため、アウトコースが得意なレーサーがよく使います。成功する条件として、スタートで他の艇に遅れないこと(先んじていればより良い)他の艇の引き波に乗らないテクニックがあること、スピードが伸びるようにプロペラとモーターを調整していることがあげられます。
アウトコースになればなるほど不利と思われがちですが、4~6コースはダッシュ水域からの助走と引き波で逃げ切ることもあり、読みがいのある技と言えます。

テクニックが光る競艇の醍醐味「差し」

2~6コーススタートの艇が、スピードを落とさずに1周目の第1ターンマークで内側の艇を先に行かせたあと、空いた内側を抜きそのまま勝つ技です。引き波を超えるため必ず減速することと、外側からの「まくり」を回避しつつ内側の空間をすり抜けていくテクニックを必要とするため、外側からスピード勝負で抜いていく「まくり」より難しい技と言えるでしょう。
2~6コースとはいえ、インコースでは大変シビアなコース取りとなるため、4コース以降のアウトコースの選手が多く使用します。きれいに決まった「差し」はまさに競艇の醍醐味と言えるでしょう。

豪快で華やかな技「まくり差し」

2~6コーススタートの艇が、1周目の第1ターンでスピードを落とさずに内の艇を外から抜いていき、その後も抜かれずに逃げ切る技です。内側の艇を先に旋回させてから懐を抜く「差し」と違い、「まくり差し」は内側の艇に先行し、さらにの空きスペースをすり抜けていくというスピードとテクニックが要求される技です。「全速差し」「高速差し」とも呼ばれ、決まれば豪快で華やかな、ファンの多い技でもあります。
静岡県出身の服部幸男選手が開発し、現在のスピードターンの流れを生むきっかけになりました。

一発逆転が狙える!「ツケマイ」

「付けて回る」という意味から変化した「まくり」の一種で、他の艇の外側にぴったりと付けながら進み、ターンマーク直前でその艇の前方に出てコースを押さえる技です。付けられていた方の艇は引き波で減速せざるを得なくなります。一発逆転が可能な迫力のある技ですが、失敗すれば仕掛けた選手は大きくアウトコースに流れてしまうハイリスク・ハイリターンな技でもあります。
「強ツケマイ」や「全速ツケマイ」とも呼ばれ、かつては一部の競艇場で決まり手として採用されていましたが、2008年に全国で決まり手が統一された際に廃止されました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。どの技も選手たちがストイックに練習を重ねてこそ実現する技ばかりです。これまで培ってきた技も、これから生まれる新しい技も、きっと私たちを熱く楽しませてくれるでしょう。選手に感謝しつつ、ボートレースを楽しみましょう!