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Bリーグ開幕から1か月 新ルールがもたらす影響は?

2018 11/1 15:00SPAIA編集部
Bリーグ,バスケットボール,オンザコートルール
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外国籍選手のオンザコートルールと帰化選手の定義の変更

開幕から約1か月が経ったBリーグ。今季の大きな変化といえば外国籍選手のオンザコートルールと帰化選手の定義の変更だ。

【昨季までのルール】
①登録およびベンチ入りは3名まで(帰化選手がいる場合はベンチ入り2名)
②同時にコートに立てるのは各クォーター2名まで
③総数は6枠で、0〜2名を各4クォーターに振り分けてオンザコート枠を決定し、試合前に申請

【今季からのルール】
①帰化選手を除いた3名の外国籍選手の登録が可能(ただしベンチ入りは2名まで)
②外国籍選手は全クォーターで2名、帰化選手は1名がコートに立てる

このように変更になったのだ。

要するに、常時外国籍選手2名+帰化選手1名が同時にコートに立つことができるため、帰化選手を有するクラブは大きなアドバンテージを取ることが予想された。

開幕から1か月、ルール変更はどのような影響をもたらしたのか?

エース級の外国籍選手は出場時間増 日本人ビッグマンは出場時間減

このルール変更について、Bリーグの大河正明チェアマンは「1番から3番の日本人選手が、常にレベルの高い外国籍選手と一緒にプレーすることで、日本の強みであるガード陣がさらにレベルアップでき、日本代表の強化につながると思っている。さらに日本人ビッグマンがオンザコート1だから試合に出られるのではなく、割って入ってプレータイムを勝ち取ることも代表の強化になる」と各ポジションの競争を促すことが狙いだと説明した。

ここまでを見ると、大河チェアマンの言うとおり、外国籍選手を“生かす”という観点から見ればルール変更はアウトサイドの選手に効果が出ている。

例えば平均9本近い数字を残している琉球ゴールデンキングス#3並里成や横浜ビー・コルセアーズ#1川村卓也など、軒並みアシスト平均は向上。外国籍選手と帰化選手がより多くコートに立てるようになったことで、彼らにマークが集中するからか3Pシュートの成功率も高水準だ。

得点においても、川村や富山グラウジーズ#24大塚裕土、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ#9安藤周人らシューターの数字が上がっている。

こうしてアウトサイドを主戦場とする選手が成績を上げている一方で、日本人ビッグマンは苦戦を強いられている。昨季までは外国籍選手がオンザコート1の時間帯にフル出場が求められてきたが、現行のルールでは外国籍選手がベンチにいる時間帯をつなぐことができればいいからだ。

アルバルク東京#15竹内譲次はチーム事情もあり出場時間を伸ばしているが、サンロッカーズ渋谷#0満原優樹は、昨季42試合スタメン出場したものの#3ファイ・サンバの加入で出場時間が大きく減少。大阪エヴェッサ#15根来新之助も#10ファイ・パプ月瑠が加わったこと、また、外国籍選手が不在の時間帯をつなぐ役割に変わった栃木ブレックス#10竹内公輔や三遠ネオフェニックス#8太田敦也も同様だ。

そういう状況が故に、外国籍選手は出場時間が激増。日本人ビッグマン不在の京都ハンナリーズでは、#32ジュリアン・マブンガ、#50デイヴィッド・サイモンが40分近い出場時間に。ほかの外国籍選手も主力級は35分前後コートに立っている。

よって出場時間が長いため、平均得点の上位も外国籍選手と帰化選手が独占している。

このように外国籍選手の負担が増え、日本人ビッグマンの負担が軽くなったことは数字的にはマイナスに見えてしまう。しかし裏を返せば、日本人ビッグマンが外国籍選手とマッチアップする時間帯が多くなったということ。

昨季まではオンザコート1の時間帯で日本人同士のマッチアップとなっていたが、今季は選手交代のタイミングがクラブによって異なるため日本人と外国籍選手、帰化選手のマッチアップが見られるようになった。

これが大河チェアマンの口にする“競争”であればルール変更は成功と言える。

ルール変更にまだアジャストし切れていないクラブはあるものの、各クラブが順応していけばアウトサイド選手の日本人選手の技術・成績の向上や、さらに迫力のあるリング下の戦いが見られそうだ。

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