ディフェンス・得点力に長けた選手たち
センターというポジションは、チームの柱として君臨する選手が多い。身長や体の幅に恵まれた選手が多く、リング下やペイント付近を主戦場とする。得点はもちろん、リバウンド、ブロックショットなど、ディフェンスでも重要な役割が求められる。
その代表格が川崎#22ニック・ファジーカスだろう。
最強外国籍選手の呼び声が高かったファジーカスは、今季途中に日本への帰化が認められ、日本代表でもプレーできるようになった。ワールドカップ アジア地区1次予選での活躍は記憶に新しく、今後は川崎と日本代表で活躍が見られそうだ。
そんなファジーカスは昨季、MVPと得点王を獲得し、今季はリーグ2位の25.3得点、1位の10.9リバウンドを記録した。さらには3Pシュート成功率が最も高く(44.6%)、どこからでも得点ができる選手だ。
そのファジーカスに負けず劣らず大活躍だったのが、新潟#54ダバンテ・ガードナー。元々得点力が高い選手ではあったが、今季はフィールドゴール、フリースローの確率が改善(フィールドゴール:55.3%→57.0%、フリースロー:78.0%→84.3%)され、その分、21.9得点から28.7得点と7.2得点もアップした。出場時間の平均が30分という長時間な部分も心強い。
先に挙げた2選手とタイプこそ違うものの、北海道#15マーク・トラソリーニの活躍も目覚ましかった。登録はパワーフォワード/センターだが、長身選手がいないチームにおいてセンターを務めた。210cm前後が当たり前のBリーグのセンターの中で、トラソリーニは206cm。そのためリバウンドの数は少ない(7.4本)がスティールは1.5本、得点は19得点、3Pシュート数と確率も高い数字を残した。3Pシュート数が高くスティールが高水準というのは、これまで日本にはいなかった技巧派タイプのセンターということを示している。