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No.1はファジーカス! SPAIA編集部が独断と偏見で選ぶ Bリーグベスト5〜C編〜

2018 8/18 11:00SPAIA編集部
バスケット,ⒸShutterstock.com
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ディフェンス・得点力に長けた選手たち

センターというポジションは、チームの柱として君臨する選手が多い。身長や体の幅に恵まれた選手が多く、リング下やペイント付近を主戦場とする。得点はもちろん、リバウンド、ブロックショットなど、ディフェンスでも重要な役割が求められる。

その代表格が川崎#22ニック・ファジーカスだろう。

最強外国籍選手の呼び声が高かったファジーカスは、今季途中に日本への帰化が認められ、日本代表でもプレーできるようになった。ワールドカップ アジア地区1次予選での活躍は記憶に新しく、今後は川崎と日本代表で活躍が見られそうだ。

そんなファジーカスは昨季、MVPと得点王を獲得し、今季はリーグ2位の25.3得点、1位の10.9リバウンドを記録した。さらには3Pシュート成功率が最も高く(44.6%)、どこからでも得点ができる選手だ。

そのファジーカスに負けず劣らず大活躍だったのが、新潟#54ダバンテ・ガードナー。元々得点力が高い選手ではあったが、今季はフィールドゴール、フリースローの確率が改善(フィールドゴール:55.3%→57.0%、フリースロー:78.0%→84.3%)され、その分、21.9得点から28.7得点と7.2得点もアップした。出場時間の平均が30分という長時間な部分も心強い。

先に挙げた2選手とタイプこそ違うものの、北海道#15マーク・トラソリーニの活躍も目覚ましかった。登録はパワーフォワード/センターだが、長身選手がいないチームにおいてセンターを務めた。210cm前後が当たり前のBリーグのセンターの中で、トラソリーニは206cm。そのためリバウンドの数は少ない(7.4本)がスティールは1.5本、得点は19得点、3Pシュート数と確率も高い数字を残した。3Pシュート数が高くスティールが高水準というのは、これまで日本にはいなかった技巧派タイプのセンターということを示している。

オフェンスの貢献度も高いファジーカス

候補の3人のほかにも、走力のある千葉#21ギャビン・エドワーズ、フィールドゴール率と平均得点が高い京都#34ジュシュア・スミス、その他元NBA選手が多くなり、非常に争いが熾烈になったセンター。

だが、やはりNo.1の選手はファジーカスだろう。高いシュート確率に得点力、リバウンドの成績に加え、ファジーカスが加入してからの川崎の勝率73.85%であり、それを考えてもチームへの貢献度は非常に高い。

またファジーカスを語る上で特筆すべき数字が「ORtg(オフェンシブレイティング)」。これは100回の攻撃で、どれだけ得点できるかというもので、ファジーカスは87.9とBリーグでトップ。ガードナーも85.7と高い数字となっているが、他、3Pシュートもファジーカスが僅かにリードしている。

さらにはチームの成績を見ても、ファジーカスのいる川崎が2016-17は準優勝で2017-18もチャンピオンシップに出場し、ガードナーのいる新潟は2年連続でチャンピオンシップ不出場。この成績を見ても、その中心にいるファジーカスがどれだけ勝利に貢献してきたかは明らかである。

2年連続でBリーグにおいてもベスト5に輝いている現状同様、数字上でもファジーカスがNo.1のセンターだろう。

※所属は2017−18のもの