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日本バスケ界の新星・平岩玄へ、父からのメッセージ(下)~自分が思ったバスケ道に邁進してほしい~

琉球ゴールデンキングス平岩玄,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

Bリーグ琉球ゴールデンキングスに特別指定選手として入団

2018年2月9日、東海大学2年生の冬にBリーグ琉球ゴールデンキングスに特別指定選手として入団する。そして、2月10日の滋賀レイクスターズ戦でデビューし6得点5リバウンドと結果を残し、チームの勝利に貢献した。次節のサンロッカーズ渋谷戦も出場を果たし、ここまで4試合で9得点5リバウンドとしている。(2018年2月28日現在)

2月16日のサンロッカーズ渋谷戦後、玄選手にインタビューする機会があった。

「出された時間でしっかりやれるかがプロだと思う。試合だけでなく練習も参加できて自分を高める場所になっているので、確実に前に進んでいると思う。(大学に戻るまで)高いレベルに触れて気持ちをもって臨みたい」と心境を明かしてくれた。

Bリーグを経験することで、どこまで成長できるのか注目をしてみたい。

「とにかく怪我をせず、自分が思ったバスケ道に進んでほしい」父・丈彦さん

丈彦さん自身も「インターハイやインカレを目指すチームでバスケットボールの選手としてプレーしていた」という。大学の途中で退部して以来、バスケットボールの経歴を封印していた。しかし「バスケットボールに関わる人生になり、子どもたちに感謝している」と続けた。

琉球ゴールデンキングスで玄選手がデビューした瞬間、丈彦さんは「(玄選手が)中学卒業後、私たちと離れて暮らしているので、息子でありながら、どこか一人の選手のファン的な目で見ている部分もあり、(コートに入って)大歓声で迎え入れられた時は、観客の皆さんと同じ気持ちと自分の子どもがそこに立っている感激で複雑だった」と話した。

こんなエピソードも明かしてくれた。「息子が小学生のある正月、当時オールジャパンに出場したチームのGMをしていた私の従兄と玄と私の三人で上野の居酒屋に行ったとき、従兄から『正月からバスケ出来るって幸せだよ。いくつになっても嬉しいね。だからお前も大学まで行ってバスケをしてちゃんと卒業して実業団のチームに入らないとな』と言われて頑張って進んできたのかな」と。

最後に息子・玄選手へ贈る言葉として「試合で何点取ったとか、何分出たとかではなく、とにかく怪我をせず、自分が思ったバスケ道というのを進んで行ってほしい。そして、あとに続く人たちに夢を見せてあげられる様な存在になってほしい。そのための努力は惜しまず、怠らず、周りに惑わされることなく、自分のペースを守って、自分自身が納得いく人生であってほしい」と綴った。

次の日本バスケ界を担う選手に、父として見守る丈彦さん。「自分が思ったバスケ道」に邁進し、後に続く人たちにも夢を見せてくれる選手になってほしいと願うばかりだ。