2年目を迎えたBリーグ。激戦の東地区
2016年から始まったプロバスケBリーグ。初年度2016-2017シーズンは栃木ブレックスが初代王者に輝いた。栃木ブレックスが所属する東地区は2017-2018シーズン「偏りがありすぎる」とファンから評されるほどの激戦地区となってしまった。
東地区(6チーム) 前年の順位表
1位「川崎ブレイブサンダース」
2位「栃木ブレックス」
4位「アルバルク東京」「千葉ジェッツ」
7位「サンロッカーズ渋谷」
13位「レバンガ北海道」
偏りがあると言われても仕方がないほど、前年度に活躍したチームが並ぶ。激戦区である東地区の2017-2018シーズンはどのような展開を迎えるのだろうか。
※この記事は2017年第3節終了時点の情報
前年王者「栃木ブレックス」がまさかの不調スタート
2017年9月28日に初戦を迎えた「栃木ブレックス」は「シーホース三河」と対戦し、78-64の白星スタートで2年目の幕を開けた。しかし、そこから連覇は続かず第3節終了時点で2勝4敗、東地区6位と昨年の勢いに欠ける。
「千葉ジェッツ」戦では終盤に20連続失点で逆転負けを喫するなど、守りの姿勢が強く積極性に欠けた試合となった。
栃木ブレックスの司令塔、田臥勇太(たぶせゆうた)選手
「残り5分を切って10点リードしてというところで、どうしても守りに入ってしまった。後手後手に回ってターンオーバーなどリズムが作れず、相手に決められ悪い循環になってしまった」
出典:
バスケット・カウント
と敗因を語った。
第4節からの巻き返しが期待される。
「レバンガ北海道」の勢いが止まらない
激戦区東地区の中で、昨年13位の「レバンガ北海道」だが、第3節終了時点で東地区3位と健闘を見せている。第2節「横浜ビー・コルセアーズ」に2連勝をした時点で東地区、暫定3位につけ、第3節「川崎ブレイブサンダース」戦でも勝ち星をつけた。
10月16日の「川崎ブレイブサンダース」戦では77-80の僅差で敗れてしまったが、延長戦にまでもつれ込む好ゲームだった。
水野宏太ヘッドコーチは前年度1位の「川崎ブレイブサンダース」戦を振り返り
「試合の流れとしては、アップダウンの激しい試合でしたが、この2日間を通して強豪川崎に対して、チームとしてしっかり戦えたということに関しては、これから長いシーズンを通して戦っていく中で、ひとつ自信にしていきたいと思います」
出典:
バスケットボールキング
と前向きに語りながらも、悔しさを隠せないでいた。
チームとしての課題、コンビネーションや質をさらに高め、第4節からも果敢に挑んでくるだろう。
「千葉ジェッツ」今シーズンこそ優勝へ
第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)で優勝を飾った「千葉ジェッツ」。前年は最後に栃木ブレックスに敗れたものの、8位から躍進を見せた。富樫勇樹選手を中心に実践する『堅守から走るバスケット』を今シーズンも継続している。
第3節終了時点で5勝1敗、2位と好調だ。
「千葉ジェッツ」の司令塔として活躍している富樫勇樹選手は24才。日本とアメリカ両国で本格的にバスケを経験した若きエースだ。
富樫選手の魅力は「走り」と「スピード」。富樫選手の身長は167センチとバスケ界ではかなりの小柄だが、高さを速さでかわし、スピードのバスケで世界と戦っている。
今シーズンの「千葉ジェッツ」の目標はもちろんBリーグでの優勝である。富樫選手を中心としたスピード感溢れるバスケは、2017-2018シーズンこそ雪辱を果たせるのだろうか。
第4節以降の戦いが楽しみである。