Bリーグファイナルの裏でもうひとつの熱い戦い
バスケット・ファンにとって5月11日は、Bリーグ2018-2019シーズンチャンピオンをかけてアルバルク東京と千葉ジェッツが戦う注目の1日だった。
その裏で、世界的に注目度が上がってるアジア最大級のストリートバスケットボールイベント「JUMP10」の日本代表を選出するセレクションが、複合スポーツエンタテイメント施設「スポル品川大井町」で開催された。
「Gショック・ファンフェスタ」というスポーツイベント内の余興の一つとして催され、約15年前にバスケットボール専門のブランド「AND1」が日本上陸し、お台場でイベントを開催した時の熱量を彷彿とさせ、日本のバスケットボールシーンを盛り上げる新たな取り組みの一つとなった。
この日に確定した日本代表選手たちは、8月中旬に中国・上海にて開催の「JUMP10」本戦で世界の強豪選手たちを相手に戦うこととなる。賞金総額は日本円にして2000万円の大会で世界の頂点を狙う。
既に「JUMP10」日本代表キャプテンとして、日本では知名度が高く、海外経験も豊富な武井修志が招待枠で確定。彼と一緒に世界の頂点を目指して上海に帯同する残りの7選手が確定するとあって、国内外から注目されるイベントでもあった。
応援スペシャルゲストとして元NBAロサンゼルス・レイカーズで、現在はサンロッカーズ渋谷のロバート・サクレとライアン・ケリーが登場。トライアウトの合間に一般参加型のシュートチャレンジで一般客を相手にプレーした。

ⒸRai
小学生がシュートチャレンジで思うようにシュートが入らないと、サクレも手助けして豪快なダンクショットを何度も打ち、会場を沸かせた。
7人予定も1人追加の8人選出
さて、気になるセレクションの全貌だが、参加者の面々を眺めると、国内ストリートバスケットボールシーンを牽引し続ける3人制のストリートボールリーグ「SOMECITY」から、中でも激戦区として名高い「SOMECITY TOKYO」の有名ボーラーが多く参戦。人気選手の「TOKYO BEAST」のSOGENこと、樋口想現がこの日も躍動し、日本人離れしたフィジカルを武器に、リングに向かってアタックで切れ込み、セレクションのジャッジ4人に猛アピールした。

ⒸRai
そしてもう一人、安定したゴール下プレイで点数を量産したのがセンターポジションの比留木謙司。国内の「3x3PREMIERE LEAGUE」のプロ選手として外国人選手を相手に一歩も引かない選手である。
「SOMECITY」と「3x3PREMIERE LEAGUE」は、国内では人気の3人制バスケット・イベントであるが、ルールは似て非なるもの。オフェンス・タイムが18秒の「SOMECITY」に対し、12秒の「3x3PREMIERE LEAGUE」はスピード感のある試合展開となるなど、それぞれに特徴があり、東京五輪では「3x3」のルールで実施される。
話を戻すと、その他の選出された選手たちも、蓋を開けてみれば、「SOMECITY」で活躍する有名選手ばかりが日本代表に入った。
漫画「スラムダンク」の主人公・桜木花道のライバル校の一つである陵南高校のエース、仙道彰のモデルとなったJUNこと鈴木淳が所属する横浜の老舗ストリートバスケットボールチーム「Team-S」の大黒柱、又木真平。「ALL BLUE」の芳賀三四朗。「420」所属で、「3x3PREMIERE LEAGUE」でも活躍する及川啓史。同じく「420」所属の三井啓資。B3「大塚商会アルファーズ」の李ビン武。
そして、会場を驚かせたサプライズ選出では、まだまだ知名度は低いものの、今季から「3x3PREMIERE LEAGUE」にて東京ヴェルディとの選手契約が確定した湊琢磨。東京ヴェルディというとJリーグの印象が強いが、今季より「3x3PREMIERE LEAGUE」への参戦が確定し注目されている。
当初は7人選出との発表だったが、選びきれず1人追加の合計8人が上海行きの切符を手にした。ガードが2人、フォワ―ドが4人、センターが2人とバランスの良い選定であったことも補足しておきたい。ここにキャプテンでポジションはガードの武井修志が加わり、総勢9人の侍たちが一致団結して世界へ挑む。
国内の日本人プロ選手たちも認める能力の高い選手たちが集った。8月の上海での本戦「JUMP10」で大きな成果を残してくれそうな期待の持てる選出となった。今から8月が待ち遠しい。