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八村塁とファジーカス・ニックがフル代表初出場、韓国と1勝1敗に終わる

アカツキファイブ
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Ⓒマンティー・チダ

【東京大会前半】八村の速攻できっかけを作り、日本が韓国をリードして前半を折り返す

韓国は#3イ・ジョンヒョンの3pシュートで先制し、帰化選手の#20ラトリフ・リカルドがゴール下から得点をあげて5点リードとする。日本は#2富樫勇樹が左サイドからジャンプシュートを決めるが、直後の守備で#6比江島がディフェンスファウルをし、残り8:19日本はタイムアウトを請求する。タイムアウト後、日本は韓国にリードを広げられるが、韓国#43イ・デソンのディフェンスファウルから獲得したフリースローを#22ファジーカス・ニックが2本揃える。続けてファジーカスがリバウンド争いを制して得点をすると、#21八村塁も速攻から自らゴールに持ち込むなど得点に絡んでいく。八村は守備でも貢献し流れを引き寄せると、今度はアシストでファジーカスの得点をおぜん立てし2点差まで詰めた。

そして、日本は再びゴール下の攻防を制し、韓国#1パク・チャニのディフェンスファウルを誘うと、ここで獲得したフリースローをファジーカスが2本入れて遂に同点に追いつき、たまらず韓国はタイムアウトを請求する。

日本はタイムアウト前にコートに入っていた#7篠山竜青が2連続でファンブルをし、韓国ラトリフ・リカルドにダンクを叩きこまれるなど連続で得点を許す。しかし、ゴール下の争いからファジーカスがシュートを決めると、途中からコートに入っていた#15竹内譲次がスティールを決めて攻撃権を獲得し、相手のファウルで獲得したフリースローを竹内が2本決めて再び同点する。直後の守備では#51古川孝敏がスティールでボールを獲得すると、比江島が3pシュートを沈めて勝ち越しに成功する。

終盤、韓国のファウルが重なり、ファウルで獲得したフリースローを日本が着実に入れていき7点リードで1Qが終了した。

立ち上がりは五分五分だったが、日本は竹内のブロックショットをきっかけに流れを掴む。篠山に代わりコートに戻った富樫が得点をあげると、#18馬場雄大のスティールから八村が速攻でレイアップを決め10点リードとし、韓国はタイムアウトを請求する。

残り4:20を過ぎて、日本は富樫のキックアウトから#27熊谷尚也が3pシュートを沈めると、韓国も#12チョン・ヒョグンがスティールからファストブレイクとなるダンクを叩きこみ見せ場を作る。そして、ファジーカスがブロックショットで相手のシュートを止めると、熊谷がドライブでゴールに向かって仕掛けていく。相手ファウルによってフリースローとなったが、それを2本きっちり決めてチーム40点目を獲得する。その後、#3辻直人の攻守で流れをキープすると、ファジーカスがバスケットカウントを決めるなど、3連続で得点に絡みリードを広げる。結局日本は11点リードで前半が終了した。

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【東京大会後半】3点差まで詰められるも、八村・ファジーカスが躍動し韓国に逃げ切り勝利

日本は前半とスタート5を変えて、川崎ブレイブサンダースでプレーする3選手(篠山、辻、ファジーカス)に八村、比江島が加わり後半を迎えた。これが功を奏したのか、ファジーカスが3pシュートを沈めてきっかけを作ると、比江島も続き、速攻から八村が得点をあげるなど立ち上がりを制した。

その後両チームともスコアが動かなかったが、残り5:09を過ぎてファジーカスがタフショットを入れる。相手のファウルも絡んでいた為カウントワンショットとなるフリースローを決めると、今度はアルバルク東京でプレーする馬場と竹内のコンビで得点をあげることに成功する。しかし、直後の守備で比江島が個人ファウル4回目をコールされる。

比江島のファウルをきっかけに、韓国はラトリフ・リカルドの得点などで一気に3点差まで詰める。残り1:14日本はタイムアウトを請求した。最後、日本は竹内のダンクで5点リードとし3Qを終了する。

■4Q 日本は辻の3pシュートが入り幸先よくスタートすると、八村もドライブから一度はシュートを外すも自らリバウンドから得点をする。そして、馬場が得意のスティールからボールを奪うと、一目散にゴールに向かって走りダンクを狙ったが、相手選手のファウルに阻まれ決めることはできなかったが、ファウルから獲得したフリースローを2本揃える。その後は日本も八村がダンクを魅せれば、韓国も#6ホ・フンがレイアップを入れるなど、日本9点リードで中盤を迎える。

残り5:06、左コーナーでパスを受けた古川がファウルを受けながら3pシュートを沈める。さらにカウントワンショットも入れて12点リードとする。比江島も得意のステップバックシュートが炸裂する。比江島は終盤個人ファウル5回目をコールされファウルアウトとなるが、結局日本は逃げ切った。日本が韓国を88-80で下した。

17日もゼビオアリーナ仙台で韓国と試合を行い、87-99で敗れた。

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「八村とはオンザコート2でプレーしているような感じ」ファジーカス・ニック

ここまでW杯アジア地区1次予選4敗の日本は、韓国戦で勝利と共に変化の兆しを見せる必要があった。そして、八村とファジーカスを迎えたことでインサイドの攻守がどうなるのか注目が集まったが韓国も主力が5人不在だったとはいえ、日本はここで結果を残す必要があっただろう。

しかし、そんな心配を払拭してくれたのも八村とファジーカスだった。東京大会で八村は17得点7リバウンド、2本のブロックショットを記録し高さで存在をアピールした。1Qで追いかける場面も、速攻で一気に持ち込んで流れを引き寄せた。「緊張」とか「硬さ」という言葉も無縁のようにも思う。それもそのはず「小さいころから日本代表でプレーしているので」と発言するように、フル代表デビュー戦でありながらもうエースの風格さえ感じられた。

八村と共に注目されたファジーカスは「タレント性のある選手と一緒にできるのは楽しい。Bリーグでいえばオンザコート(外国籍選手)2でプレーしているような感じ」とBリーグを引き合いに出して八村を評価した。

これまで日本代表はリバウンドを取れない事が課題だったが、ファジーカスの存在でそれを解決させてしまった。リバウンドもチームトップの13本、オフェンスリバウンドも両チーム通じて最多の5本を獲得した。

「オフェンスでもディフェンスでもケミストリー(波長)を合わせることが大事」とチームの課題を挙げた。本番に近づくにつれて波長がもっと合ってくれれば、日本のバスケスタイルも大きく進化していくと期待したい。

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川崎ブレイブサンダース3選手が代表コートで揃い踏みも「意識せず」

新加入のファジーカスにとっては、川崎ブレイブサンダースのチームメートでもある篠山、辻の存在は大きかったようだ。「彼ら(篠山、辻)とプレーするのは楽しいし、ケミストリーもできているので、代表に慣れるという意味では彼らの存在は大きい」と信頼を寄せた。

篠山の出番は1Q残り4:45に訪れた。ボールハンドリングの際ファンブルをし、相手にボールを渡してしまう場面があった。緊張があるのかと尋ねたら「ボールが手につかなかったのは実力ですね。特に緊張感があったわけでもない。日本だとやってこないようなディフェンスの付き方に対応できなかった」とコメント。

「プレッシャーをかけてくる相手に対してボールをキープするのは難しいので、プレッシャーが強いからこそ縦にアタックしないといけないし、ファジーカスと八村にディフェンスが寄る傾向もあったので、ドライブでアタックしていこうという気持ちもあった」と話す。

ファジーカス、辻と3人が一緒に代表のコートに立ったことについては「特に意識しなかった。川崎の3人がコートに入ったからと言って、川崎のセットプレーを始めるわけにもいかない。選手の特徴をしっかり出すためにプレーしていた」と特別な感情は持たなかったようだ。

同じ質問を辻にもぶつけてみると「新たな気持ちはなかった。いつも通りでしたね」と淡々と話す。「とにかく勝ててよかった。試合勘とか体力面で心配だったけど、この試合で戻ってきて良かった」とほっとした表情で答えた。

川崎トリオのケミストリーがチームを進化するきっかけになるのであれば、日本代表のケミストリーの大きな進化にも期待です。本番までにどのような状態で仕上げてくるのか注目したい。

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