現在の順位は?NBAで一番勝っているのはどこ?
2017-2018シーズンも各チーム全体の3/4程の試合数を終え、カンファレンス上位やプレイオフ進出争いが激しくなってきている。
まずは、03月07日時点での勝ち星によるNBAリーグ全体の順位をみてみよう。
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1位は、今シーズン開始前にリーグNO.1ポイントガードの呼び声高いクリス・ポールを獲得した、ヒューストン・ロケッツ。ポールとハーデンの共存が心配されたが、バッチリと噛み合いリーグ首位の座に。
2位が王者ウォリアーズ。大エースの一人ステフィン・カリーが、今季怪我がちではあるが、それでもなお豪華な※ロスターで強さを発揮。ロケッツとのウエスタンおよびリーグ首位争いは、シーズン最後まで混戦となりそうだ。
3位は遂にイースタンカンファレンス首位に立ったラプターズ。ここ数年イーストの強豪ではあったが、なかなか首位には立てなかった。今期はカイル・ラウリーがチームと再契約を交わし、デマー・デローザンと共にさらに気合を入れて臨んだシーズンで、結果が出た形だ。
※1 ロスター:チームを構成するメンバーのこと。
各チームの実力が表れる?得失点差での順位は
次に、「得失点差」という角度から成績をみてみよう。勝敗による順位とはまた少し違った結果になっている。
ⒸSPAIA(03月07日現在)
上位4チームの顔ぶれは変わらずだが、ラプターズがわずか0.1ポイント差でウォリアーズを逆転し2位に。また、勝率7割越えの上位3チームが得失点差8点台で、4位セルティックス以下のチームを大きく引き離している。やはり今シーズンの本命は、この3チームになるだろう。
そして、勝敗による順位では10位以内に入らなかった3チームがランクイン。サンダーはオフェンス・ディフェンス共にリーグ平均を少し上回る成績を記録。シクサーズは、ジョエル・エンビードとベン・シモンズらの能力を活かしたオフェンスで、イースタン3位の得点力を誇る。ジャズはリーグ3位の平均失点のディフェンスで、波の少ないバスケットを展開している。
この3チームもプレイオフに進出し、台風の目となる可能性が大いにあるだろう。
今季の優勝チームは?上位4チームの直接対決を比較
先に紹介した順位で上位となっている、ロケッツ、ウォリアーズ、ラプターズ、セルティックスの、今季NBAを引っ張る4チームがプレイオフの本命であることは間違いない。そこで、今季のシーズン中の直接対決の結果から、プレイオフで戦った場合の結果を予想してみたい。まず、今季の4チームの直接対決の結果は以下の通りだ。
ⒸSPAIA(03月13日現在)
はじめにプレイオフで実現する可能性があるカードは、ウエスタンカンファレンス決勝でロケッツ対ウォリアーズ、イースタンカンファレンス決勝でラプターズ対セルティックスとなる。
ロケッツ対ウォリアーズの戦績はロケッツが2勝で勝ち越し、唯一負けた試合はエースのジェームズ・ハーデンが怪我で欠場した試合だった。お互いのメンバーが万全の状態で臨んだ場合、今シーズンの結果からはロケッツに分があるように思える。
ラプターズ対セルティックスは現在までに1-1でタイ、残り2試合は4月に行われる。お互いホームで1勝ずつを挙げているため、ホームの試合が多ければ有利になるだろう。このままいけば、ラプターズが※2ホームコートアドバンテージを獲得するので、ラプターズがNBAファイナルに進むだろう。
今回の予想ではNBAファイナルはロケッツ対ラプターズとなる。この両チームの対戦はシーズン成績でいえば2-0で、ホーム・アウェイ問わずにラプターズが勝利している。第1戦目に関してはロケッツがクリス・ポールを欠いたことも影響し、ロケッツのFG41.8%、ターンオーバー19と、ラプターズのディフェンスが完全に機能し16点差の大勝だった。
このような結果から、今季はラプターズが悲願のNBA初優勝を成し遂げる可能性が高いと言える。ラプターズが優勝すれば史上初のアメリカ以外に本拠地を構えるチームの優勝、そして日本でのコーチ経験もあるドウェイン・ケイシーHCが率いていることから、さらにNBAの国際化を象徴する出来事となるだろう。
※2 ホームコートアドバンテージ:ホームでの声援や、普段慣れているコートでの試合のための有利な状況のことをいう。またプレイオフの際は、シーズン成績が上位のチームが1試合多くホームコートで試合を行える権利が与えられることをいう。ちなみにプレイオフは最大7戦で、4勝を先に挙げたチームが勝ちあがるため、上位のチームが最大4回ホームコートで試合を行うことができる。