日本代表の精鋭12名
2019年に行われる『FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選』の2試合が11月24日(フィリピン戦)、27日(オーストラリア戦)に行われた。フィリピン戦は71-77、オーストラリア戦は58-82と敗戦してしまった。日本代表は2連敗の苦しいスタートになってしまった。
今予選で日本代表はチャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、フィリピンと同組。3カ国とホーム&アウェー方式で全6試合を戦い、上位3チームに入ることで2次予選に進むことができる。日本代表はワールドカップの前身でもある世界選手権を含め、2大会連続で出場を逃しており、自国開催だった2006年以来13年ぶりの出場を目指す。
この予選は2018年7月まで行われることもあり、途中でメンバーの交代があると予想されるが、現在のメンバーをポジションごとに紹介したい。
【日本代表選手】
- 富樫 勇樹選手(千葉ジェッツ)
- 比江島 慎選手(シーホース三河)
- 篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)
- 太田 敦也選手(三遠ネオフェニックス)
- 竹内 公輔選手(栃木ブレックス)
- 宇都 直輝選手(富山グラウジーズ)
- 竹内 譲次選手(アルバルク東京)
- 馬場 雄大選手(アルバルク東京)
- 田中 大貴選手(アルバルク東京)
- アイラ・ブラウン選手(琉球ゴールデンキングス)
- 古川 孝敏選手(琉球ゴールデンキングス)
- 張本 天傑選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
ガードは富樫勇樹選手ら6名
ポイントガード(PG)、シューティングガード(SG)は6名が選出された。
中心となるのは比江島慎選手(シーホース三河)だ。予選2試合でもガードとしてはもっとも出場時間数が長く、縦横無尽にコートを駆け巡った。
Bリーグでは2016-2017年シーズン、シーホース三河を西地区1位に導き、自身もベスト5に選出されている。洛南高校、青山学院大学時代から注目されており、NBL時代にはルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)も受賞。1990年生まれの27歳と脂の乗っている時期だけに更なる飛躍が期待される。
もうひとりのキープレーヤーは、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)選手だ。日本人ふたりめとなるNBA出場まで、あと一歩と迫った実力は侮れない。
所属の千葉ジェッツでは、2016-2017年シーズンでベスト5に選ばれるなど、チームをプレーオフに導いた。
アルバルク東京でプレーする田中大貴選手、さらには、篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)、宇都直輝選手(富山グラウジーズ)、古川孝敏選手(琉球ゴールデンキングス)らも名を連ねている。
フォワードはアイラ・ブラウン選手ら4名
パワーフォワード(PF)、スモールフォワード(SF)は4名が選出された。
予選2試合で出場時間がもっとも長かったのが、アイラ・ブラウン選手(琉球ゴールデンキングス)だ。2017-2018年シーズンからサンロッカーズ渋谷から琉球ゴールデンキングスへと移籍し、西地区2位からの巻き返しを図る起爆剤としての活躍が期待されている。
アメリカ生まれではあるが日本国籍を取得しており、日本代表に名を連ねる。また、アメリカではメジャーリーグでのドラフト経験もある万能選手だ。
その他にはBリーグではチームメートとなる馬場雄大選手、竹内譲次選手(ともにアルバルク東京)、そして張本天傑選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)ら3名が選出されている。
竹内譲次選手は、センターで日本代表に選ばれている竹内公輔選手(栃木ブレックス)の双子の弟でもある。双子で揃って日本代表に選ばれたのだ。
センターは竹内公輔選手、太田敦也選手の2名
センター(C)は竹内公輔選手(栃木ブレックス)、太田敦也選手(三遠ネオフェニックス)の2名が選出されている。竹内公輔選手はセンターとして選出されているが、栃木ではパワーフォワードとしてプレーするなどマルチな働きをみせる。
弟の竹内譲次選手とともに「竹内ツインタワー」と呼ばれ日本バスケットボール界の期待を背負っている。
2007年に三遠ネオフェニックスの前身でもあるオーエスジーフェニックス東三河に加入。そこから移籍することなく、生え抜きとしてプレーを続けている太田敦也選手。
2016-2017年シーズンは全60試合に出場。チームになくてはならない存在だ。年内の代表選はこの2試合で終了し、次は2月22日のチャイニーズ・タイペイ戦(ホーム)、2月25日のフィリピン戦(アウェー)となる。2連敗からの巻き返しに期待したい。