シーズンは秋春制を採用
BリーグはB1、B2、B3と3つのリーグに別れている。このなかでB1、B2とB3は一線を画しており、B3は全チームプロではなくプロアマ混合となっているのだ。ここではB1、B2リーグに関して取り上げていく。
2017年現在、シーズンは秋に開幕し春に閉幕を迎える『秋春制』を採用している。9月下旬から5月上旬頃までレギュラーシーズンを戦い、その後プレーオフが行われる形だ。
このようにシーズンが年をまたいで行われるために『2017年ー2018年シーズン』と表記されることも多い。
B1下位クラブと・B2上位クラブは入れ替え戦が実施され所属クラブは毎年変わる。これは、プロ野球よりもJリーグに近い形だ。
また、1年のスケジュールは下記のようになっている。
<2017年—2018年シーズンBリーグ試合日程>
9月上旬:アーリーカップ開幕
9月下旬:レギュラーシーズン開幕
1月中旬:オールスターゲーム
5月上旬:レギュラーシーズン終了
5月中旬頃:プレーオフ開幕
5月下旬頃:年間チャンピオン決定・入替戦
2017年—2018年シーズンから開幕前にB1、B2の枠を越えた一発勝負のトーナメント戦であるアーリーカップが全国4地区で行われた。サッカーでいうところの天皇杯に近いものといえるだろう。
シーズンはB1、B2と別れて開催されるが、オールスターゲームに関しては同一開催とされ、B1・B2所属全チームを2つにわけ対戦する形が取られている。ファン投票も全クラブから選出するのだ。
所属チーム数は合計36チーム
B1・B2両リーグともに2017年ー2018年シーズンは18クラブが所属。合計36クラブが参加している。(B3リーグは準加盟含めて9クラブ)
B1・B2両リーグともに18チームが6チームずつ3地区に別れてレギュラーシーズンを戦う。3地区は東、中、西と地域ごとに分けられるために、所属クラブによって地区わけが年度ごとに変わる。
2016年ー2017年シーズンに中地区だったサンロッカーズ渋谷、川崎ブレイブサンダースが2017年ー2018年シーズンは東地区に組み込まれたのが一例だ。毎年、B1・B2の入替戦が行われるためにこのようなことが起きる。
2017年ー2018年シーズンの地区分けは下記の通りだ。
【B1リーグ】
<東地区>
栃木ブレックス
アルバルク東京
レバンガ北海道
千葉ジェッツふなばし
サンロッカーズ渋谷
川崎ブレイブサンダース
<中地区>
シーホース三河
三遠ネオフェニッックス
新潟アルビレックスBB
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
富山グラウジーズ
横浜ビー・コルセアーズ
<西地区>
琉球ゴールデンキングス
大阪エヴェッサ
京都ハンナリーズ
滋賀レイクスターズ
西宮ストークス
島根スサノオマジック
【B2リーグ】
<東地区>
仙台89ERS
秋田ノーザンハピネッツ
福島ファイヤーボンズ
青森ワッツ
山形ワイヴァンズ
岩手ビッグブルズ
<中地区>
Fイーグルス名古屋
群馬クレインサンダーズ
茨城ロボッツ
アースフレンズ東京Z
信州ブレイブウォリアーズ
金沢武士団
<西地区>
広島ドラゴンフライズ
熊本ヴォルターズ
愛媛オレンジバイキングス
バンビシャス奈良
香川ファイブアローズ
ライジングゼファー福岡
レギュラーシーズンは60試合
レギュラーシーズンはB1・B2両リーグともに年間60試合となっている。同地区の5クラブと6試合戦い(合計30試合)、他2地区と2試合(合計24試合)。残りの6試合は自地区内で任意の3クラブと2試合ずつ行う。
この60試合で地区ごとに優勝を争いB1は8クラブ、B2は4クラブがプレーオフへと進出する。
B1は各地区の優勝、2位クラブがプレーオフに自動進出。残りのチームで勝率上位2クラブがワイルドカードとして加わり、合計8クラブでトーナメントが開催されるのだ。
トーナメントのセミファイナル・クォーターファイナルは上位クラブのホームで開催され2戦先勝方式だ。しかし、ファイナルは中立地での1戦先勝方式が採用されている。
2016年ー2017年シーズンは栃木ブレックスと川崎ブレイブサンダースの間でファイナルが争われたが、代々木第一体育館で開催された。
B2リーグは各地区優勝の3クラブとワイルドカード(勝率上位の1クラブ)の4クラブで争われ上位2クラブがB1へ自動昇格となる。しかし、ライセンス交付状況によっては昇格できない場合もある。
ライセンスを交付されるためには協議、施設、人事・組織体制、法務、財務と5つの基準から判定される。2017年—2018年シーズンのライセンスに関しては2017年3月の理事会で決定。2018年ー2019年シーズンも同時期に発表されることになりそうだ。
同時にB1・B2の入替戦も行われる。B1は下位4クラブで争われるトーナメント(残留決定プレーオフ)により下位2クラブが自動降格。1クラブが入替戦へ出場となるが、B2クラブのライセンス交付状況により変更となる可能性もある。
ライセンス交付状況によって昇降格が変動することを頭に入れておきたい。
外国人選手の規定は1試合合計6枠
プロ野球やJリーグでも用いられている外国人枠Bリーグにも採用されている。登録は1クラブ3名だ。内訳にも規定があり、帰化選手は1名まで、外国籍選手と帰化選手は合計3名までとなっている。
外国籍選手が試合に出場できる枠も決まっており、各クォーターで最大2名まで、1試合では合計6枠と複雑だ。これをオンザコートと呼ぶ。また、各クラブは試合ごとにどのクォーターに何名の外国籍選手を使用するかを申請することになっている。
1Q(1名)、2Q(2名)、3Q(1名)、4Q(2名)、合計(6名)といった具合だ。この場合だと1Q、3Qがオンザコート1、2Q、4Qがオンザコート2の時間帯となる。
このクォーターごとの割り振りはB1のみが自由に決定できることになっており、B2、B3は1Q(1名)、2Q(2名)、3Q(1名)、4Q(2名)、合計(6名)に固定されている。
帰化選手は外国籍選手が0名の時は出場可能。また、オンザコート1の時間帯外国籍選手1名以内、帰化選手1名以内。オンザコート2の時間帯は外国籍・帰化選手合わせて2名以内の出場が可能となっている。
時間帯に応じて出場可能選手数が変わるルールが用いられているのだ。
外国籍に関するルールはプロ野球なども時代に応じて変化しており、Bリーグも将来的には変更となるかもしれない。