背番号10は人気バスケマンガの主人公の番号
サッカーではエース番号となっている背番号10だが、バスケでもかなりの人気番号のようだ。人気バスケ漫画「スラムダンク」で主人公の桜木花道がつけている番号であり、この番号を好んでつけている選手たちも多い。学生バスケの世界では、背番号10は控えの選手というイメージが強く、あまり魅力的な数字には移らないかもしれない。
だが、スラムダンクの漫画・アニメをリアルタイムで見ていた世代の方にとっては、背番号10は彼をイメージする、大きな意味のある番号なのだ。
サッカーではエース番号となっている背番号10だが、バスケでもかなりの人気番号のようだ。人気バスケ漫画「スラムダンク」で主人公の桜木花道がつけている番号であり、この番号を好んでつけている選手たちも多い。学生バスケの世界では、背番号10は控えの選手というイメージが強く、あまり魅力的な数字には移らないかもしれない。
だが、スラムダンクの漫画・アニメをリアルタイムで見ていた世代の方にとっては、背番号10は彼をイメージする、大きな意味のある番号なのだ。
また、こんな面白い話もある。デニス・ロッドマン氏の名前を見て、ピンとくる方も多いのではないだろうか。派手な赤色をした短髪にガッツあるプレー、激しいリバウンド、じつはレイアップシュートが苦手であること、そして背番号10。まるで桜木花道のような選手が実際にNBAにいたのだ。あまりにも特徴がそっくりであるため、桜木のモデルはこのロッドマンなのではないかともいわれていた。
ただし、ロッドマン氏が髪を赤く染めたのは1994年あたりであり、スラムダンクの連載開始は1991年のこと。プレースタイルが参考にされた可能性はあるが、キャラクターデザインのモデルになった可能性は0といってもいい。しかし、そういった噂が出てしまうほど、この2人には共通点が多いのだ。
ロッドマン氏はこの背番号10に大きなこだわりを持っていた。94年からシカゴ・ブルズへと移籍したのだが、ブルズでは背番号10が永久欠番になっており、代わりに91をつけていた。さらにその後レイカーズに移籍後も73をつけている。
どちらの番号も、1の位と10の位の数字を足せば「10」になるという共通点があり、どれだけロッドマン氏が10にこだわっていたかが窺(うたが)える。しかも、55以上の背番号をつけるには申請が必要にもかかわらず、ロッドマンはこれらの番号を好んで使用したのだから、相当なこだわりなのだろう。
2000年にはダラス・マーベリックスに移籍し、背番号70をつけた。これには、遠くから見たら10にも見えるという理由で70を選んだともいわれている。
ちなみにブルズで永久欠番の10をつけていたのが、ボブ・ラブ氏という選手である。60年~70年代にかけて活躍した選手で、68年からはブルズで背番号10を着用してプレー。66年に誕生したばかりのブルズを攻守にわたり支え、1974-75年には初の地区優勝達成に大きく貢献した。
ケガもあってその数年後に引退となったが、ブルズというチームは彼なくしては語れないほどの存在だ。ブルズでの通算得点12、623点は、マイケル・ジョーダン氏、コッティ・ピッペン氏に次いでチーム歴代3位の数字だ。
日本でも背番号10をつけた名選手がいる。代表的な選手としては、リンク栃木ブレックスの竹内公輔選手だろう。双子の弟である竹内讓次選手(アルバルク東京 背番号15)と組んだツインタワーは、バスケ好きにとってはおなじみだろう。2人とも2mを越える高身長を持っており、並ぶだけでも壮観なのに、スピードやテクニックまで兼ね備えているのだから、攻め込まれる相手からすれば、もはや恐怖かもしれない。
公輔選手のポジションはセンターやパワーフォワード。ブロックショットやリバウンドを等位としており、そういったところはロッドマン氏や桜木花道に通ずるものがある。(ちなみに中学生の時にスラムダンクを読んでいたらしい)。兄弟そろって日本代表に選出されることも多く、公輔選手はそこでも背番号10だ(讓次選手は15)。30歳を越えた今でも、常にバスケ界の最前線で活躍している選手だ。
というように、背番号10には大きな影響力がある。どちらかといえば、豪快なシュートを決めるよりも、ゴール下で激しくぶつかり合う選手が着用していることが多いようだ。ディフェンスに興味がある方は、背番号10の選手に注目すると良いかもしれない。