学生バスケの背番号6はシューティングガードの番号
中学や高校バスケでは、背番号6はシューティングガードの番号として認識されていることが多い。背番号4や5のように、チーム内での立場によって背番号が決まるということはなく、どちらかといえばポジションで決まることの多い番号である。
シューティングガードといえば、やはりスリーポイントが一番の花形プレーだ。もちろんそれ以外にも役割があるが、やはりこのポジションの1番の見せ場はそこだろう。スラムダンクでいえば、三井寿のような選手がこの6番をつけていることが多い(もっとも彼は途中復帰だったため背番号は14であるが)。
もちろん、必ずしもシューティングガードのレギュラーだから背番号6というわけではなく、学年順や実力順で若い数字をつけていくというチームもあるかと思う。決め方はチームによってそれぞれであり、その数だけ背番号6が持つ意味もたくさんあるということだ。
NBAで背番号6をつけた名選手
NBAで背番号6の選手だと、ビル・ラッセル氏が代表的だろうか。NBAでのキャリアは1956~69年代とわずか13年しかないが、その間にボストン・セルティックスのセンターとして11度の優勝に大きく貢献。その功績がたたえられ、セルティックスでは背番号6が永久欠番として扱われている。
ラッセル氏の特徴は、とにかくその高い守備力だ。守備面では右に出る者がいないともいわれており、リバウンド・ブロックショットともに無類の強さを誇っている。未だ歴代屈指のディフェンダーといわれているほどの選手であった。
芸術的なダンクシュートを見せた背番号6の名選手
その後も背番号6をつけた名選手が表れている。70年代~80年代にかけて活躍したジュリアス・アービング氏もそのうちの1人だ。
76年にフィラデルフィア・76ers1(セブンティシクサーズ)に入団して以降、背番号6を着用。非常に優れた跳躍力を持っており、一度ジャンプするとなかなか地面に落ちてこないと言われたほど、長い滞空時間を誇っていた。
そしてそれを生かした豪快なダンクシュートは、もはや芸術性すらも感じられるほど、美しいものだったという。彼にあこがれてバスケを始めたという選手も居るほどだ。
Bリーグで背番号6をつけている名選手
では日本人選手はどうだろう。現在のバスケ選手で背番号6が印象的なのは、比江島慎選手だ。現在はシーホース三河で背番号6を着用、さらにバスケ日本代表選手として招集された際も背番号6を着用していた。
京都の洛南高校時代から注目された存在で、当時はウインターカップ3連覇という偉業を達成(男子では史上2校目)。青山学院大学でもインカレ2連覇を達成しており、常に世代のトップを走ってきた選手だ。日本代表には大学1年生の時に初選出されている(その際は背番号は15であった)。
スピード感あふれるプレーを武器に、今後日本のエースとなれるか
比江島選手の特徴といえば、190cmという長身にも関わらずかなり俊敏な動きを得意としているところだ。特に1対1では無類の強さを誇っており、生半可なディフェンスでは彼を止めることは困難だろう。攻撃の要となるガードにはふさわしい選手だ。
2015年に代用に選ばれた際は、ポイントガードの田臥選手にシューティングガードの江田島選手がぴたりとはまり、フィリピン戦では前半だけで22得点を稼ぐ大暴れを見せた。後半に息切れしてしまったが、間違いなく今後の日本を担うエースとして注目の選手だ。
というように、現在のBリーグには、背番号6をつけた大注目の選手がいる。日本代表でもこの番号を背負っているというのだから、ファンの皆さんの中には「背番号6=比江島選手」という式ができあがっているという方も居るのではないか。これからも注目していきたいところだ。