ステップバックシュートとは
NBAの試合でもよくガードの選手が使うステップバックシュート。名前の通り、後方へステップバックしてシュートを放つテクニックだ。
相手ディフェンスとスペースをおいてシュートを打つことができるため、相手ブロックが自分よりも高い場合にもシュートを決めやすくなる。ただし、ドライブからのステップバックなど高いバランス感覚とハンドリング技術が求められ、そこからのシュートはさらに難易度が高くなるため、練習が必須だ。
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「相手ディフェンスのブロックによくつかまる」という選手が身につけると非常に強い武器になるステップバックシュート。バランス感覚とハンドリング技術が求められるこの技の上達のコツと、参考になるNBA選手を紹介する。
NBAの試合でもよくガードの選手が使うステップバックシュート。名前の通り、後方へステップバックしてシュートを放つテクニックだ。
相手ディフェンスとスペースをおいてシュートを打つことができるため、相手ブロックが自分よりも高い場合にもシュートを決めやすくなる。ただし、ドライブからのステップバックなど高いバランス感覚とハンドリング技術が求められ、そこからのシュートはさらに難易度が高くなるため、練習が必須だ。
ステップバックシュートは、ドライブでインサイドに切り込む動作から急にステップバックすることで、相手ディフェンスは重心が後方へと流れているので、対応することができない。NBAの試合では上手な選手が行うと、アンクルブレイクが起きたりする。
練習ではまず、ゆっくりしたドリブルからのステップバックを練習しよう。動きに慣れてきたら、少しずつスピードを上げていく。両足でステップバックできるよう練習する。そしてステップバックした後、常にゴールにつま先が正対するよう意識するとシュートが打ちやすくなる。
ステップバックシュートを語る上で外すことのできない選手がキキ・バンダウェイ選手だ。1980年代にアウトサイドからのシュートを得意とした名シューターで、ステップバックシュートを広めた選手である。彼の得意としたステップバックからのジャンプシュートは、キキムーブと呼ばれる。
身体能力の高い黒人選手たちに対抗するために考えだしたテクニックで、高いブロックからステップバックして離れることで、次々とシュートを決め、キャリアハイでは1試合で51得点を決めている。
ステップバックシュートを習得するのにお手本にしたいのが、ジェームズ・ハーデン選手だ。ドライブでインサイドに切り込む動きを見せると、相手ディフェンダーはサイドステップで後ろに下がり対応しようとする。
そこで一瞬のうちにステップバックすると、相手は対応できずに棒立ちになるか、最悪尻もちをつくことも。そんな切れ味バツグンのステップバックシュートを決めるジェームズ・ハーデン選手のプレーを何度も見てイメージトレーニングしてみよう。
ジェームズ・ハーデン選手のドライブからのステップバックシュートと比べると、クリス・ポール選手のステップバックシュート、なぜディフェンスが対応できないのかわかりにくいかもしれない。秘密はクリス・ポール選手の優れたパサーとしてのプレイにある。ステップバックシュートの前にも、パスを出すところを探すように目線を動かしていて、相手ディフェンダーもそれを警戒、そこからのステップバックシュートのため、ディフェンスも手が出せないのだ。
ガードのポジションの選手は、パスに加えてステップバックシュートを身につけることで、安定してスコアラーとしても試合で活躍することができる。
キレを磨くことで相手を翻弄することができるステップバックシュート。高いバランス感覚とハンドリング技術が求められるが、練習を繰り返すことで体に動きを覚えさせよう。ドライブと組み合わせて使うことで強力な武器になる。