「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ロサンゼルス・レイカーズのNBAドラフト歴代1位をチェック

2017 7/10 10:01SOL
ロサンゼルス・レイカーズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by dean bertoncelj/Shutterstock.com

世界に名だたる大都市・ロサンゼルスに本拠を置くロサンゼルス・レイカーズ。 数あるチームの中でファイナル出場回数が31回という常勝軍団も、数多くのルーキーをNBAドラフトで獲得してきました。 本稿では、ドラフト1巡目でレイカーズ入りし、歴史を作った名選手たちを紹介していきます。

NBAのレジェンド、マジック・ジョンソン選手は1979年入団

1979年、ミシガン州立大学を中退してロサンゼルス・レイカーズ入りしたのがマジック・ジョンソン選手です。
デビューイヤーからポイントガードとしてチームの司令塔を担い、カリーム・アブドゥルジャバー選手などのポイントゲッターにパスを供給。司令塔としてだけでなく、スコアラーとしての一面も持ち、その年のファイナル最終戦では42得点・15リバウンド・7アシストと大暴れし、ルーキーとして史上唯一のファイナルMVPに輝いています。
生涯レイカーズを貫いたワンクラブマンで、キャリアを通じてチャンピオンリングを5度、個人としても3度のシーズンMVPとファイナルMVPを獲得。
間違いなく、マイケル・ジョーダン選手が活躍する前のNBAを象徴するプレーヤーです。1991年にHIV感染を告白して現役引退を表明したものの、現在も球団社長として辣腕を振るっています。

エレガントなプレーでファンを魅了したジェームス・ウォジー選手が入団

1982年にレイカーズ入りしたのが、ノースカロライナ大学出身のジェームス・ウォジー選手。
大学時代はマイケル・ジョーダン選手とともにプレーしていました。そのプレースキルのみならず、インテリジェンスに溢れたプレーヤーとして、すでに完成形にあったレイカーズのさらなる強みとしてルーキーイヤーから活躍。3年目からはスターターとしてシューティングフォワードのポジションを任されます。
速攻の場面では常に先頭に彼の姿があり、マジック・ジョンソン選手のパスを最前線で受けて数々のシュートを決めてきました。スピードあふれるだけでなく、プレーフォームも美しいと評されており、シュートフォームが自由の女神のように見えることから、彼のダンクシュートは「リバティーダンク」とも呼ばれました。
1987-88シーズンにはファイナルMVPを獲得しています。

ショータイムバスケットの屋台骨として活躍したA.C.グリーン選手

1985年にオレゴン州立大学を卒業。同年のNBAドラフト全体23位でロサンゼルス・レイカーズに入団し、「ショータイムバスケット」と呼ばれた時期のチームを支えたのが、A.C.グリーン選手です。206cmという体格を生かしてパワーフォワード、センターポジションで活躍しました。
マジック・ジョンソン選手やカリーム・アブドゥルジャバー選手、ジェームス・ウォジー選手といった歴史に名を残す選手たちとともにプレー。1987-88、1988-89シーズンでファイナルを連覇、1989年と1991年にもファイナルに出場するなど、チームの黄金期をゴール下から支えました。

90年代の黄金期を支えたコービー・ブライアント選手は1996年入団

1980年代後半に訪れたチーム黄金期の後の時代のレイカーズを背負うプレーヤーは、1996年にやってきました。ローワー・メリオン高校からアーリーエントリーでレイカーズ入りを果たしたコービー・ブライアント選手です。
デビュー2年目の97-98シーズンから、スターターとまではいかないまでも、出場すればスピードとパワー溢れるプレーで観客を魅了、同年のオールスターゲームでは、チームでは控え選手でありながらも先発出場を果たします。
一気にスターダムを駆け上がり、その後はチームのエースとして活躍しました。シャキール・オニール選手の加入とフィル・ジャクソンヘッドコーチの就任をきっかけにチームの成績はさらに上昇。1999-2000シーズンからNBA3連覇を果たし、チームの黄金時代を築く原動力となりました。

東欧系プレーヤーのNBA進出の扉を開いたブラデ・ディバッツ選手

1989年、ドラフト全体26位でレイカーズに指名されたのは、旧ユーゴスラビア出身のブラデ・ディバッツ選手。代表チームでもプレーし、前年のソウル五輪で銀メダルを獲得したことをきっかけに、NBAの世界に飛び込むことに。今でこそヨーロッパからの選手流入は当たり前のことになりつつあるものの、当時としては異例の事態でした。
レイカーズには1996年まで8年間在籍。216cmの長身を生かしたポストプレーでチームに貢献しました。1996年にサクラメント・キングスへと移籍すると、ここではクリス・ウェバー選手とともににキングスの躍進の原動力となりました。
2005年に現役を引退。NBAで現役通算13,000得点、9,000リバウンドなど輝かしい成績を残した名プレーヤーの一人です。現在は、サクラメント・キングスの球団社長兼GMとして活躍中です。

まとめ

時代に名を残す名プレーヤーを多く輩出するレイカーズ。 ここ数年、チームの調子は今ひとつといったところですが、ディアンジェロ・ラッセル選手やブランドン・イングラム選手といった若手プレーヤーが、チームを再び高みに導くべく奮闘しています。 ファンも常勝軍団復活を心待ちにしており、今後の動向に注目が集まります。