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【名場面5選】NBAプレイオフ名試合を振り返ろう

2017 6/13 12:41Mimu
バスケットボール スリーポイント
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Photo by CP DC Press/Shutterstock.com

その年の頂点に立つチームを決めるのはNBAファイナルだが、そのファイナルに進出するチームを決めるプレイオフにも、見逃せない試合は多い。 今回はそんなNBAプレイオフの名場面を紹介していこう。

キャリア2年目の若手が起こしたブザービーター

2014年のプレイオフから紹介する。ポートランド・トレイルブレイザーズとヒューストン・ロケッツとの組み合わせで行われた西カンファレンスの1回戦、第6試合でのこと。序盤から熱戦が続き、残り3分の時点では91-93でロケッツがリードという状況だった。
だがここから両者一歩も引かない。まずブレイザーズのロビン・ロペス選手が3Pを決め94-93と逆転すると、今度はロケッツのドワイト・ハワード選手がレイアップを決め、94-96と再逆転。しかし、残り40秒でブレイザーズのニコラス・バトゥーム選手が得点し96-96の同点に。が、残り0.9秒でロケッツのチャンドラー・パーソンズ選手が勝ち越しシュートを決め、96-98。これで勝負ありかと思われた。
ラストプレー、試合を決めたのは2年目の若手、ディミアン・リラード選手だった。このわずか0.9秒を使って3Pシュートを放つと、これが見事に決まり99-98!みごとな大逆転勝利を果たすのだ。

たった1人で引き起こした大逆転劇

1995年のプレイオフを紹介しよう。東カンファレンスのプレイオフ2回戦、ニューヨーク・ニックスとインディアナ・ペイサーズの組み合わせで行われた第1試合だ。試合は終始ニックスペースで進み、残り16秒の時点で99-105と、6点リードがあった。
しかし、ここでペイサーズのレジー・ミラー選手が奇跡を起こす。この残り16秒という状況から、まずスリーポイントを決め3点差とすると、プレーが再開するや否や、相手パスをスティールし、目にもとまらぬ早さで再びスリーポイントを放つのだ。たった1人で、わずか数秒の間で、同点に追いついてしまった。さらにその後フリースローを2本決め、これで107-105。チームは奇跡の大逆転勝利を果たした。

2度の絶望からの劇的なブザービーター

2002年のプレイオフを紹介する。西カンファレンスのプレイオフ決勝戦、ロサンゼルス・レイカーズVSサクラメント・キングスだ。もつれにもつれ、7試合とも非常に白熱したこのプレイオフだが、その中でも最もエキサイティングだったのは第4戦目だろうか。
前半戦はキングスが主導権を握り、第1Qだけで20点のリードを奪う。しかし徐々にレイカーズが攻めると、第3Qで7点差、そして4Qの残り12秒というところで97-99にまで追い上げてきたのだ。が、同点を狙ったコービー・ブライアント選手のレイアップ、シャキール・オニール選手のリバウンドがどれも決まらず、逆転は絶望かと思われた。
しかしこの瞬間、跳ね返ったボールはスリーポイントラインにいたロバート・オーリー選手の元へ。オーリー選手迷わずシュート。それと同時にブザーが鳴り響くも、ボールはリングへと吸い込まれ、これで100-99!劇的な逆転のブザービーターとなったのだ。

バスケの神と呼ばれる所以

プレイオフといえば、やはりマイケルジョーダン選手だ。1986年のプレイオフ、シカゴ・ブルズVSボストン・セルティックスの第6試合のことだ。当時のセルティックスはNBAファイナルを2年連続で制しており、やはり下馬評でもセルティックス有利という見方をする人がほとんどだった。実際にこのシリーズもセルティックスの勝利に終わったものの、ジョーダンはこの試合で、なんと63得点を挙げた。
これはプレイオフにおける最多得点記録で、後に「あれはジョーダンの姿をした神だった」といわれたほど。勝ったチームへすら恐怖を与えるほどのインパクトだったのだ。そしてここからジョーダン選手の伝説がスタートする。

「The shot」と呼ばれるジョーダンの奇跡

ジョーダン選手といえば「The shot」も有名だ。彼は大舞台に非常に強く、様々な奇跡を起こしてきた。特に試合終了ギリギリでのブザービーターは「The Shot」ともいわれ、現在でも語り継がれている。
印象的なのは89年のプレイオフだ。キャバリアーズとの顔合わせで行われた1回戦。第5試合で残り3秒の時点で99-100で負けていたのだが、ラストプレーでジョーダン選手は相手のディフェンスを上手く交わし、試合終了のブザーとともに逆転のシュートを決めたのだ。ジョーダン選手はこういったブザービーターをプレイオフだけでも3度記録しており、相手からすればこれほど驚異的な選手はほかにいないだろう。

まとめ

プレイオフにはファイナルと違った独特な雰囲気があり、大いに盛り上がる。レギュラーシーズンの勝率が低かったチームでも下克上を狙っていけるというのも、そういった雰囲気の秘密だろうか。今後もたくさんの名試合が見られるだろう。