新潟県バスケ界の雄「新潟商業」
新潟商業(新潟市)は現存する商業高校の中では横浜商業、神戸商業に次いで3番目に古い高校だ。
新潟商業で最も活躍しているのが男子バスケット部であり、古くは戦前の旧制新潟商業学校時代に全国中等学校籠球選手権(現在のインターハイにあたる)で優勝を2度経験(1933、39年)し、1999年にもインターハイで優勝を飾っている全国でも名の知れた強豪である。
ウインターカップは2013年まで17年連続21回の出場を誇り、県内で絶対的な強さを示している。
近年の新潟県のバスケ強豪校は、新潟商業と長岡帝京の2強でほぼ独占状態だったが、新設の開志国際などが王座争いに食い込んできている。新潟商業を軸に、上位を脅かす勢いのある新興勢力などを合わせて、強豪5校を紹介していく。
新潟商業(新潟市)は現存する商業高校の中では横浜商業、神戸商業に次いで3番目に古い高校だ。
新潟商業で最も活躍しているのが男子バスケット部であり、古くは戦前の旧制新潟商業学校時代に全国中等学校籠球選手権(現在のインターハイにあたる)で優勝を2度経験(1933、39年)し、1999年にもインターハイで優勝を飾っている全国でも名の知れた強豪である。
ウインターカップは2013年まで17年連続21回の出場を誇り、県内で絶対的な強さを示している。
2013年まで長らく続いてきた新潟商業の一強状態に終止符を打ったのは、帝京長岡(長岡市)だった。
2013年のインターハイ県予選で新潟商業を破り初優勝を果たすと、14年はインターハイに加えてウインターカップ県予選も制覇。2015年も県内の2大タイトルはいずれも帝京長岡が獲得し、長年続いた新潟商業の一強時代は帝京長岡へと移りつつある。
15年のウインターカップは3回戦で強豪・能代工に敗れはしたものの善戦し、全国制覇に向けてさらに注目度は高まっている。
「グローバル、リーダー、キャリア」を掲げて2014年に胎内市に新設された私立校「開志国際」には、国際、理数のほかにもアスリートコースが設置され、バスケットボール専攻のクラスがある。
経営するのは各種学校や医療法人などを展開するNGSグループで、プロバスケットボールクラブ「アルビレックス新潟BB」のスポンサーでもあることから合同練習をするなど質の高い環境が整っている。
その成果は早くも現れ、2016年のインターハイ県予選では帝京長岡を僅差でかわして初優勝を挙げた。
新潟県内で新潟商業とともに伝統的な強豪校とされてきたのが新潟工業(新潟市西区)だ。
バスケ部のOBには、住友金属バスケット部でプレーし、アルビレックス新潟BBでアシスタントコーチ、2008年の国体監督を務めた浦上幸二郎氏がいる。
バスケ部の活動としては、インターハイやウインターカップへの参加はもちろん、3×3(3人制バスケ、スリーバイスリー)への参加も積極的で、2014、15年と2年連続でU-18県予選を制覇し全国大会へ進出している。
新潟県柏崎市にある新潟産大付属は、陸上部や卓球部が県内屈指の強さを誇ることで知られているが、近年はバスケ部もめきめきと力をつけ実力校の仲間入りを果たしている。
2014年はウインターカップでベスト8入り。2015年のインターハイ県予選では、準決勝で開志国際に敗れはしたもののベスト4入り。同年のウインターカップでも新潟商業と並んで3位に食い込む実力を見せており、近年、新潟県内のバスケ強豪校のビッグ4の一角とされている。
新潟県のバスケ強豪校といえば、長らく公立高校が強いことが定説となっていたが、新潟商業が帝京長岡に敗れ、さらには新設の開志国際が台頭するなど、私立が席巻している状態となっている。今後、伝統校がどのように巻き返しを見せていくのかに注目が集まる。