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バスケ中級者に向けたディフェンス上達のコツ

2017 2/9 09:26
バスケ 試合
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Photo by Aspen Photo / Shutterstock, Inc.

バスケットボールでは、華やかなオフェンスに対してディフェンスは地味なイメージがありますね。 でも、ディフェンスが弱いチームは上位に顔を出せません。 ここでは、バスケットボール中級者に向けてディフェンスのコツやポイントをご紹介します。

チームとしてのディフェンス

バスケットボールの試合では、1対1でプレーヤーにつくマンツーマンディフェンスと、5人でゴールエリアを守るゾーンディフェンスがあります。それぞれの形式は、チームのメンバー構成や、試合の流れにより採用されますが、お互いにメリットとデメリットがあるので、どちらがいいとは断定できません。
一般的には、速攻が得意なチーム、個々のレベルに差があるチーム、特定のプレーヤーを特定のポジションに置きたいチームなどには、ゾーンディフェンスの方が成功率が高くなります。

個々のスキルアップはマンツーマンで

2015年8月に日本バスケットボール協会より15歳以下でのマンツーマンディフェンスが推進されました。ゾーンディフェンスの禁止です。狙いは色々あるようですが、基本的には個人のスキルアップを図ることが最大の目的のようです。
オフェンス側から見れば、1対1で相手を抜いて得点する。ディフェンス側から見れば、最後まで守りきってシュートまでさせない。バスケットボールはチームプレーですが、マンツーマンでの基本的な能力を身に付けることで、ディフェンス力も身に付きます。

オンボールディフェンス

ボールを持っている相手に対する守りは、まず位置取りが大切です。シュートに対してノーマークにならないよう間合いを詰めます。あまり大きくステップするとドリブルで抜かれる恐れがあるので、腰を落としてすり寄る感覚です。片手はオフェンスの顔の前に上げてプレッシャーをかけてください。体の位置をボールとリングを結ぶ線上に置けば、ディフェンスの体勢はでき上がりです。
そして、どこかに隙をつくっておくのもいい方法かもしれません。相手が作った隙に乗ってくれば、一歩先手が打てるのです。

相手リングから遠いときの守り方

相手にボールが渡った瞬間からディフェンスが始まります。まずボールの位置を確認して、自分のマークすべき相手を探しながらディフェンス位置に入りましょう。相手リングが遠い場合は、マークマンとの位置は少し離れて取ります。ゴールが遠いので、パスが渡っても慌てることはありません。
一番避けたいのは、リング側の空間に走り込まれることです。少し体を離しておけば、仕掛けられても十分対処できます。ボールの場所を把握しながら、マークマンから目を切らないように、リングとの距離が近くなれば徐々に間合いを詰めていきます。

オフボールディフェンス、リングが近いときの守り方

相手リングが近くなると、それに合わせて守りの位置も修正する必要があります。間合いを詰めて体を接近させますが、リング線上ではなく少しボール寄りに体を置きます。自由にパス回しをさせると、相手にリズムが生まれますが、これで簡単にパスが通らない位置取りができました。
そして、ボールの位置とマークマンの両方を視野に入れてください。焦点はどこにも合わさず、なんとなく見えている程度で構いません。これで、ボールが動いてもマークマンが動いても対応できるディフェンスの体勢ができたことになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 チームとしてのディフェンスの方法や個人としての場面場面での対応方法など紹介しました。
しかし、個々のディフェンスの能力を高めるには、まずマンツーマンで基本技能を身に付けることです。 しっかり基礎能力を高めた後で、チームとしてのディフェンスに臨んでください。