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NBA歴代屈指の3ポイントシューター レイ・アレン選手の功績

2017 1/18 19:02
バスケットボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

NBAで歴代屈指の3ポイントシューターと呼ばれていたのがレイ・アレン氏だ。歴代屈指と評されるプレイとはどのようなものだったのだろうか。 レイ・アレン氏のプレイスタイルやNBAでの功績などを紹介する。

3ポイントシューターとしての記録

レイ・アレン氏の現役時代のポジションは、シューティングガードだった。アウトサイドから長距離のシュートで射貫く役割のポジションだが「3ポイントシュートの通算成功数歴代1位」という記録を持っており、「NBA歴代屈指の3ポイントシューター」と言われる。また2005-06シーズンに達成したシーズン269本の3ポイントシュートの成功数は、2012-13シーズンにステフィン・カリーに破られるまではシーズン最多記録だった。

異常な速さで放たれるシュートでブロックが困難だった

レイ・アレン氏が歴代屈指の3ポイントシューターとなった要因として、プレイスタイルがある。シュートフォームやシューティングスキルは正確無比で乱れない、狂わない精密機械のような芸術的なものだった。またパスを受けてからシュートリリースまでの一連の動作が異常とも言える速さで行われる為、マッチアップしている相手がサイズで上回っていたとしても、そのスピードについて行く事が出来ず、シュートブロックする事が極めて難しかったようだ。

3ポイントシュートだけが武器ではない

ダブルクラッチからのダンクといった高度な技を決めたり、ボールハンドリングにも優れており運動能力そのものが非常に高かったと言える。3ポイントシュートを恐れて相手が距離を詰めて前に出ると、高速ドライブで相手を抜き去り、ドライブを恐れ距離をとると3ポイントシュートを放つなど、正にシューティングガードの教科書のようなプレイスタイルだった。
また無類の勝負強さも備えており、僅差の試合終盤で勝負を決めるようなビッグショットをを幾度も見せるクラッチシューターでもある。

攻守でチームに貢献しNBAファイナル制覇

キャリアのハイライトはとして2007-08年シーズンに当時在籍していたボストン・セルティクスで成し遂げた自身初のNBAファイナル制覇が挙げられる。相手はアレン氏と同期にあたるコービー・ブライアント選手を擁するロサンゼルス・レイカーズで、下馬評ではレイカーズ有利とみられていたが、アレン氏はブライアント選手とマッチアップし好ディフェンスを見せる。
また全6試合で3ポイントシュートを22本決めてチームに大きく貢献し、4勝2敗でレイカーズを下した。

映画にも出ていた事がある

バスケットボール以外でのアレン氏もまた、プレイ同様に品行方正で紳士的であったとされる。リーグからもプレイもさることながらパーソナルな面で高く評価もされ、現役中は常にナショナルチームの選抜メンバーの常連だった。
また若き日にはマイケル・ジョーダン氏やチャールズ・バークレー氏らと共に映画にも出演している。1998年に公開されたスパイク・リー監督作で邦題「ラストゲーム」。映画の主役だった俳優のデンゼル・ワシントン氏とも共演した。

まとめ

NBA歴代屈指と言われる所以はプレイスタイルの随所で見られる。 中でも異常な速さと評されているシュートリリースまでの一連の動きは一見の価値あり。機会があれば一度動画でご覧になってほしい。