超ビッグサイズの体格でペイントエリアを制する
シャキール・オニール氏は、その巨体を以ってペイントエリアを制し続けてきた。現役時代の体格は、身長216cm体重156kgと「超」がつくほど雄大な体格をしており、バスケットシューズのサイズに至っては、なんと驚愕の41cmもあった。そんな巨体にも関わらず、俊敏さも相応に備えており、運動能力が非常に高くペイントエリアでは唯一無二とも言える存在感を放っていた。そして最も相手から恐れられていたのはそのパワーだった。
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NBAで数々の記録を持っているシャキール・オニール氏だが 現役時代はどのようなプレイスタイルだったのだろうか。 現役時代のオニール氏のその驚くべきのプレイの数々やエピソード、NBAにおける功績などを紹介する。
シャキール・オニール氏は、その巨体を以ってペイントエリアを制し続けてきた。現役時代の体格は、身長216cm体重156kgと「超」がつくほど雄大な体格をしており、バスケットシューズのサイズに至っては、なんと驚愕の41cmもあった。そんな巨体にも関わらず、俊敏さも相応に備えており、運動能力が非常に高くペイントエリアでは唯一無二とも言える存在感を放っていた。そして最も相手から恐れられていたのはそのパワーだった。
オニール氏のその破格のパワーは、バスケットのゴールをダンクシュートで2度も破壊した。1度目は、リングをもぎ取りボードが粉々になったというパフォーマンスで、テレビのスポーツ珍プレー集番組でも放送された驚くべきシーンだ。因みに両試合ともテレビで全米中継されていて、多くのバスケットファンが目撃したであろう、オニール氏のパワーを物語る有名なエピソードだ。
また、これが原因で現在のボードとリングの接合部は、過重を吸収するショックアブソーバー機能を持たせたバネ結合に改良されている。
またオニール氏の象徴と言えば、「SHAQ ATTACK」と称された豪快なダンクシュートだった。相手の選手が止めに入っても、ボールを受け取り、それをゴールに入れるまでの一連の動きで相手が吹き飛んでしまうほど、正に「規格外」なパワーを誇った。
パワーの上に俊敏性や走力といった運動能力も備えていた為、空中でボールを受け取りそのままゴールに叩き込む「アリウープ」などを決める際は圧巻の一言で、あまりの迫力でブロックに立ち向かう選手さえいなくなったほどだった。
プレイスタイルも圧巻ならばキャリアも輝かしく、オニール氏はNBAに入ったルーキーシーズンの開幕第1週目にして週間MVPを獲得した。これはNBA史上初の事だ。オニール氏の成績をあげればきりがないが、NBAチャンピオンに4度輝き、シーズンMVPに1度、ファイナルMVPには3度も選ばれている。
またフィールドゴール成功率のタイトルを9回も獲得し、13年連続で平均20得点10リバウンドを達成した史上初の選手でもある。コート上でオニール氏がシュートを打ちにいけば止められる者は皆無といった状況だったことが窺える。
そんな完全無欠にも見えるオニール氏だが明確な弱点もあった。最大の弱点と言われていたのがフリースローが大の苦手という点だ。フリースローの成功率が毎年50%前後と極めて低かった為、オニール氏がシュートに行った際に相手がチームがとった作戦として、わざとファールでシュートを止めてフリースローを打たせるというものがあった。この作戦は「ハック・ア・シャック」と呼ばれ、各チームで展開されるという有名な戦略となった。
完璧に思える選手にも苦手とするところがあると同じ人間としてはホッとする。 とはいえ、オニール氏の現役時代のプレイはやはり圧巻の一言なので機会があれば一度動画などで見られてみてはいかがだろうか。 その迫力のパワーに驚かれることと思う。