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NBA史上最も身長の低い得点王 アレン・アイバーソンの功績

2017 1/18 19:02
バスケットボール
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Photo by miqu77 / Shutterstock

アレン・アイバーソン氏と言えばバスケットボールの選手としては小柄な選手だった。それでも得点王など様々なタイトルを獲得する活躍を見せてくれたアイバーソン氏。どのようなところが優れていたのだろうか。 アイバーソン氏のプレイスタイルやNBAでの功績、エピソードなどを紹介する。

高校時代はアメフトとバスケットの二刀流

現役時代のアイバーソン氏は、類稀なクイックネスを誇る選手だった。高校時代のアイバーソン氏は、バスケットボールとアメリカンフットボールの2種目でバージニア州のスタープレーヤーとして名を馳せた。アメリカンフットボールでは、高校2年時には、シーズンのタッチダウンは34回を数え、チームを州チャンピオンに導く。
その後、バスケットボールに専念すると、バスケットボールでもチャンピオンに輝く。全米のビッグスポーツであるアメフトとバスケットで活躍していた事から彼の身体能力がいかに高かったというのが分かるエピソードになっている。

NBA史上最も身長の低いドラフト1位選手

高校時代の活躍により、ケンタッキー大学など名門大学からの勧誘も引く手あまただったが、トラブルに巻き込まれるなどの紆余曲折を経て、ジョージタウン大学に入る。家が貧しく、妹も病気がちだった事もあり、家計を助ける為に2年を終えた時点でのNBA入りを表明。すると、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに全体の1位で指名される。
この時は、「史上最も身長が低いドラフト1位の選手」と話題になる。そして1996-97シーズン、新人ながらリーグ6位の1試合平均23.5得点、同11位の7.5アシストなどの好成績で新人王を獲得する活躍ぶりだった。

NBA史上最も身長の低い得点王

アイバーソン氏は得点力を買われ、1998-99シーズンにはポイントガードからシューティングガードにコンバートされる事になる。すると更に得点を量産するようになり、平均26.8得点を記録し初の得点王を獲得した。
アイバーソン氏は身長が183cmとNBAの選手としては小柄である為、得点王としてはNBA史上最も低い身長の選手でありながら獲得した事になる。以降、個人としては毎年のように安定した活躍を披露する。2000-01から3年連続スティール王を獲得した。

個人成績は安定した活躍を見せるも

2004-05シーズンには、慣れ親しんだ元のポジションであるポイントガードに戻り、自己最高の平均7.9アシストを記録すると共に、自身4度目となる得点王。2005-06シーズンになると得点は自己最高の1試合平均33得点、7.4アシストの成績を残す。しかしながら自身の活躍とは裏腹にシクサーズの成績は下降する一方だった。
アイバーソン氏はチームを離れ、その後は現役引退までチームを点々とし、最後はトルコで現役の幕を閉じる事になった。

成績に大きな影響を与えた「世界一のコーチ」とは?

アイバーソン氏が現役時代に絶大な信頼を寄せていたとされる人物が、シクサーズ時代のヘッドコーチであるラリー・ブラウン氏だ。アイバーソン氏のキャリア序盤にコーチを務めていて、アイバーソン氏も「ブラウン氏の指導がなければ好成績はあげられなかった」「ブラウン氏が世界一のコーチだ」と評している。
実際にアイバーソン氏の成績もブラウン氏のコーチ就任後に向上し、また高いレベルで安定した活躍を維持出来ていたといえるだろう。特にブラウン氏がシクサーズのヘッドコーチであった期間、アイバーソン氏の成績は特筆すべきものがある。

まとめ

アイバーソン氏は現役時代に、類稀なスピードを誇り数々のタイトルを獲得する活躍を見せてくれた。 これだけのスピードを誇るアイバーソン氏がバスケではなくアメフトを選択していたらどうなっていたのかと考えると ワクワクしてしまう。機会があれば映像でそのスピードを堪能してみてはいかがだろう。 その速さに驚かれる事だと思う。