リバウンド王のタイトルを7回も獲得したテクニシャン
デニス・ロッドマン選手はNBA屈指のディフェンダーとして1980年代から90年代にかけて活躍した名プレーヤーだ。NBC史上最高のリバウンダーと称され、激しいディフェンスとリバウンド力で相手側から俊敏にボールを奪い、チームを有利な状況に持って行く旨さに長けていた。1試合の平均リバウンド数が最も多い選手に贈られるリバウンド王のタイトルを7年連続で獲得している、非常にテクニックに優れたプレーヤーだった。
Photo by s_bukley/Shutterstock
現役時代は独特のスタイルやコート外での騒動でバスケットボール界の異端児と言われ、引退後も型破りな行動で話題を振りまいているのがデニス・ロッドマン選手だ。生い立ちから現役生活、引退後までを紹介する。
デニス・ロッドマン選手はNBA屈指のディフェンダーとして1980年代から90年代にかけて活躍した名プレーヤーだ。NBC史上最高のリバウンダーと称され、激しいディフェンスとリバウンド力で相手側から俊敏にボールを奪い、チームを有利な状況に持って行く旨さに長けていた。1試合の平均リバウンド数が最も多い選手に贈られるリバウンド王のタイトルを7年連続で獲得している、非常にテクニックに優れたプレーヤーだった。
デニス・ロッドマン選手は少年期までテキサス州のスラム街で育ち、大学に入る前は空港警備の仕事で生計を立てていたが、時には万引きやホームレスという荒れた生活を送っていたという壮絶な過去がある。その後、大学に進み本格的にバスケットボールに取り組み、やがてNBAから注目を集めるまでの選手になった。1986年にデトロイト・ピストンズに入団したが、この時すでに25歳。しかし、1年目から活躍し、レギュラーの地位を築いていった。
デニス・ロッドマン選手はパワーフォワードで、身長が201センチと210センチ台が居並ぶNBA選手たちの中にあっては小柄と言える体格だった。しかし、秀でた身体能力と瞬時にボールがどの方向にバウンドするのかを判断できる能力があり、1試合平均18.7のリバウンドを記録し、1試合で34リバウンドという記録を持っている。デニス・ロッドマン選手はゴールを挙げるより、ディフェンスに自らの活路を見いだし、成功を収めた選手だ。
デニス・ロッドマン選手はコートでは「退場王」、コート外では「奇行王」などのニックネームが付けられていたが、数々の名言、奇言を残している。その中で、いかにもデニス・ロッドマン選手らしい言葉を紹介する。 「コート場でキャリアの全てをリバウンドやディフェンスに捧げようという選手は俺以外にいない」「得点をしたがらない選手なんて俺以外にいない」「いつかは平均リバウンド18本と僅か2得点を挙げるNBA史上初のプレーヤーになりたい」。
デニス・ロッドマン選手は2000年に引退後、一時独立リーグのプロバスケットボールチームでプレーをした。そして、2011年にはMBAの殿堂入りを果たした。現役中からタトゥーやカラフルなヘアスタイルで目立ち、行動も型破りで映画に出演したり、ハルク・ホーガンとタッグを組んでのプロレス参戦などがある。最近ではバスケ好きで知られる北朝鮮の金正恩第一書記の招きで訪朝した光景が全世界に映像として流れた。
素晴らしい実績を残している一方、バスケ界の異端児と言われ、コート内でのプレースタイル同様、私生活でも奇抜な行動で知られているデニス・ロッドマン選手について、生い立ちから最近の話題までを取り上げた。