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NBAのドラフトにおけるシステムを解説

2017 1/10 23:42
バスケットボール
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Photo by EFKS/Shutterstock

未来のスター選手を獲得するということで、シーズンの試合同様にファンが熱狂するNBAのドラフトだが、実際にはどのようなシステムで行われているのだろうか。 NBAにおけるドラフトの仕組みを説明していく。

資格取得者がドラフト対象に

NBAのドラフトでは、ドラフトにかかる資格を持った選手たちが対象になり指名される。
対象になるのは以下の条件だ。

アメリカ国籍保持の場合
19歳以上かつ高校卒業後1年経過という前提のもといずれかの条件を満たす選手
1. 大学4年次の資格を持っている
2. アメリカ高校卒業後に大学進学せずに4年経過
3. NBA以外のプロチーム所属歴

アメリカ国籍でない場合
1. 22歳以上
2. NBA以外のプロチーム所属歴

であり、これらに合致する選手は自動で資格が付与される。
つまり、高校卒業後すぐにはプロになれないということであり、これに関しては改正によって変更されて今に至るという過去があるのだ。

自動資格を得られなくても、アーリーエントリーで資格取得可能

自動資格の場合なかなか縛られている印象を受けるNBAドラフトだが、実際にはアーリーエントリーという選手の希望によりドラフト60日前に宣言を行うことで資格を得るという方法がある。
選手たちは各チームから自身の評価を聞くことができるようになっているので、それを聞いてからアーリーエントリーを行うこともできるようになっているのだ。
一方で、大学側(NCAA)はアーリーエントリーを行う選手には大学資格を失わせるという厳しい対応をとることもあるなど、在学者にはリスクの伴う宣言でもある。

ドラフト指名権は抽選で争う

次は実際のドラフト会議。その仕組みの説明だ。
ドラフト会議では、まずはプレーオフに出場できなかったチームが抽選を行い、全体3巡目までの順番を決めることになる。
つまり指名権を1番目に得ることができたチームが、その年のナンバーワンの選手を獲得できるようになっているのだ。
この抽選に当たって指名した選手によっては将来的なチーム運営や成績も大きく変わっていくので、実際の試合同様に多くの人が目を離すことができないイベントになっているいえるだろう。

成績が悪いチームほど全体的に有利なドラフトに

プレーオフに出場できなかったチームが優先的に抽選を行う仕組みになっているので、抽選の後は下位チームから完全にウェーバー方式(指名した時点で交渉権を確定させる方式で、日本プロ野球の1位競合のように選手の交渉権のためのくじ引きはない)で交渉が行われることも相まって、成績が悪いチームほど有利なドラフトになることが特徴だ。
ドラフト選手はいきなりスターになることも多く、それだけの選手はなるべく下位チームに指名させてどんどん戦力を底上げしてもらいたいという狙いが見て取れる。

メリットとデメリットが混在

NBAドラフトのメリットは、何といっても戦力均衡を考えて下位チームに有利になるように作っていることだろう。 資金力がなく低迷しているチームでも有望な選手を獲得することができ、チーム運営に活路を見出すことができるのがポイントだ。
デメリットはどちらかと言えば大学側にある。
アメリカの大学バスケットボールはNBAにも劣らない人気を誇っているのだが、現在の制度ではアーリーエントリーによってプロ側に卒業前の有力選手が次々と引き抜かれてしまうのだ。 プロアマの折り合いをうまくつけながら運営していく必要があるだろう。

まとめ

現在のスター選手たちの多くはドラフトで指名されて入団している。 これから、指名されるドラフト選手たちのいったい誰がスーパースターになっていくのかということを想像するのもドラフトの醍醐味といえるだろう。

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