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2017年第4回WBC日本代表メンバーの現在地、すでに引退した選手も

2023 1/13 06:00SPAIA編集部
牧田和久,Ⓒゲッティイメージズ

Ⓒゲッティイメージズ

先行発表メンバーで2大会連続選出は鈴木誠也のみ

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)は3月8日に開幕する。本来なら2021年に開催予定だったが、コロナ禍のため延期された夢舞台ももうすぐだ。

2017年に行われた前回大会は小久保裕紀監督が指揮を執り、準決勝でアメリカに惜敗した。あれから6年。当時の日本代表メンバーの現在地を紹介しよう。各ポジションのメンバーは以下の通りだった。

投手:松井裕樹(楽天)、菅野智之(巨人)、秋吉亮(ヤクルト)、則本昂大(楽天)、宮西尚生(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)、増井浩俊(日本ハム)、石川歩(ロッテ)、武田翔太(ソフトバンク)、岡田俊哉(中日)、牧田和久(西武)、千賀滉大(ソフトバンク)、平野佳寿(オリックス)

捕手:炭谷銀仁朗(西武)、小林誠司(巨人)、大野奨太(日本ハム)

内野手:田中広輔(広島)、松田宣浩(ソフトバンク)、菊池涼介(広島)、坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)、山田哲人(ヤクルト)

外野手:内川聖一(ソフトバンク)、青木宣親(アストロズ)、平田良介(中日)、筒香嘉智(DeNA)、鈴木誠也(広島)、秋山翔吾(西武)

上原浩治、田中将大、前田健太、当時日本ハムの大谷翔平らが不参加となり、メジャーリーガーは青木宣親のみだった。6年も経過するとかなり状況が変わっており、第5回大会も連続で選出されそうな選手は少ない。すでに先行発表された12人で前回に続いて選出されたのは鈴木誠也(現カブス)だけだ。

現役引退、独立リーグ移籍も多数

前回大会で代表入りしながら、すでに引退したり、NPBのユニフォームを脱いだ選手もいる。

サイド右腕の秋吉亮は2018年オフ、高梨裕稔と太田賢吾との交換トレードで谷内亮太とともに日本ハムに移籍し、日本海オセアンリーグの福井ネクサスエレファンツを経て2022年7月にソフトバンク入りしたが、オフに戦力外となった。2023年はベイサイドリーグに参入予定の千葉新球団で選手兼任投手コーチに就任する。

増井浩俊は2017年オフにFAでオリックスに移籍し、2018年は35セーブを挙げる活躍を見せたが、徐々に登板機会が減少。通算163セーブ158ホールドを挙げた右腕も2022年は2試合の登板に終わり、オフに戦力外通告を受けた。

サブマリン牧田和久は2017年オフにポスティングでMLBパドレスへ移籍。2019年オフに楽天入りしたものの、2021年に戦力外となった。2022年は台湾の中信兄弟でプレーしたが、シーズン終了後に現役引退を発表。NPB通算55勝51敗27セーブ78ホールドの成績を残した。

内川聖一は2021年からヤクルト移籍し、2022年限りで退団。2023年は地元の九州アジアリーグ・大分B-リングスでプレーする。史上2人目の両リーグ首位打者に輝き、通算2186安打を放ったヒットメーカーもNPBから姿を消した。

平田良介は2018年にサイクル安打を達成し、自己最高の打率.329をマークする活躍を見せたが、その後徐々に低迷。2022年オフに戦力外通告を受け、現役引退を発表した。

ほかにも中田翔と松田宣浩は巨人に移籍し、炭谷銀仁朗は巨人を経て楽天に移籍。平野佳寿と秋山翔吾はメジャーを経て日本球界に復帰した。逆に千賀滉大や藤浪晋太郎のように新たにメジャー挑戦する選手もいる。

「侍ジャパン」に選ばれるほどの選手でも6年は長い。前回メンバーの現状を見ると、改めてプロの厳しさを感じさせる。

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