筒香退団で注目の2番と4番
長年主砲を務めてきた筒香嘉智が退団したDeNA。新たな形で強力打線を築いていくにはどのような部分がポイントとなるのか、2019年シーズンの打順別打撃データから探っていきたい。
今季のDeNA打線はやはり筒香の穴をどう埋めるかが焦点となる。昨季のDeNAの4番打者OPS.849はリーグ2位、12球団で見ても3位。筒香の4番出場時成績は402打席でOPS.892を残しており「ポスト筒香」のハードルは高い。
その中でラミレス監督は早くから新主将の佐野恵太に期待を寄せており、2月末の時点で「開幕4番」も明言した。4年目を迎える主砲候補が抜擢に応えられるか注目となる。
また筒香の退団にあたり、4番打者と合わせてもうひとつ注目になるのが2番打者だ。昨季のDeNAの2番打者は4番と同じくリーグ2位、12球団3位のOPSを記録。ラミレス監督は、チームの中心打者である筒香、ソト、宮崎敏郎をここに起用した。
オープン戦では新外国人のタイラー・オースティンが2番に起用され、最初の3試合で3本塁打を放つなど絶好調な仕上がりを見せている。昨季も後半戦から採用した、9番に野手を置くラインナップの場合は実質的なクリーンナップとして機能する重要な打順。期待の新戦力がその役割を担うことになりそうだ。