オープン戦計72試合、客単価2000円と3000円で算出
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロ野球のオープン戦は無観客試合として行われることになった。2月29日から3月15日まで予定されていたオープン戦は計72試合。キャンプでの仕上がり具合を確認する選手や首脳陣への影響は最小限で済みそうだが、貴重な収入源を失う球団側のダメージは決して小さくない。
オープン戦とはいえ、開幕を待ちきれないファンは多く、毎年多くの観客動員がある。今回はJリーグがNPBに先んじて公式戦の延期を決め、安倍首相が大規模イベントの中止や延期を要請したこともあってNPBも苦渋の決断となったが、チケットやグッズ販売など見込んでいた収入がなくなるだけに、各球団としては痛手だろう。
では、実際にどれくらいの収入が泡となるのだろうか。昨春の同時期に行われたオープン戦の観客動員数から1試合平均を割り出し、無観客試合となった各球団の主催試合数から見込み動員数を算出。チケット収入だけでなく、グッズ販売や飲食店売上などは球団によって事情が異なるため大まかな数値ではあるが、客単価を2000円と3000円の2パターンに分けて試算してみた。