新外国人オースティンがすでに3本塁打
DeNAはこのオフシーズンに筒香嘉智(現・レイズ)が退団した。その穴は間違いなく大きい。しかし、打撃面では新外国人のタイラー・オースティンが埋めてくれるかもしれない。
オースティンはオープン戦初戦となった2月16日の巨人戦で、2打席連続本塁打を含む3安打猛打賞と衝撃のデビュー。その1試合だけでなく、23日の中日戦でも2打数2安打と当たりは止まらない。24日の日本ハム戦でも一発を放った。ここまで4試合中3試合に出場し打率.857(7打数6安打)、3本塁打と大爆発。本塁打を記録しているだけでなく、外の変化球にもバットが止まっている点も評価されている。
ここまでのオープン戦で、ラミレス監督はオースティンを「2番」で起用している。シーズン中も同様の打順で起用するとなれば、驚異の打線となりそうだ。また出場した3試合は指名打者、もしくは右翼での起用だった。筒香の抜けた左翼ではなく右翼での起用が濃厚となりそうだ。
レギュラー復帰を狙う梶谷隆幸も、ここまでのオープン戦4試合全てに出場し打率.500。試合では中堅、右翼の守備についているが、練習中には左翼でノックを受けることもある。どこでも守備につけるのは起用の幅を広げてくれる。
昨シーズンの二冠王であるネフタリ・ソトは一塁と右翼での起用が続いており、二塁では未出場。空いている二塁のポジションは、柴田竜拓と伊藤裕季也の争いとなりそう。その伊藤は2月22日の楽天戦で途中出場ながら2つの失策。試合終了後に黙々と練習に励んでいた。打撃だけでなく守備も重要なポジションだけにレベルアップは欠かせない。
主将の佐野恵太はオープン戦4試合目の出場となった2月24日の日本ハム戦で、ようやくあたりが出た。奇しくも海の向こうで筒香がオープン戦初安打を放ったのと同じ日だった。ここまでの全試合で「4番・左翼」で起用されており、ラミレス監督からの期待は大きい。4番・左翼・主将をどこまで担うことができるだろうか。