梅津晃大は要所を締める投球
今年は与田剛監督が2年目のシーズンとなる。昨年は順位こそ5位だったが、若手の成長も目立ち収穫の多い1年だった。
この春季キャンプでも投手では山本拓実、梅津晃大、野手では根尾昂らが一軍スタートを勝ち取っている。
そんな中、山本は2月4日の紅白戦、2月8日の阪神との練習試合では好投を見せたものの、2月16日の広島戦では4回6失点と大炎上。しかし、1週間後の2月24日楽天戦では2回無安打無失点投球とみごとに軌道修正を行なっている。この投球で先発ローテーション入りへ大きく近づいたと見ていい。
一方の大卒2年目・梅津も順調だ。山本が打ち込まれた練習試合で2回無失点。被安打4と安打を許してはいたが、得点を与えずしっかりと「0」に抑えた。オープン戦での登板機会はまだないものの、順調な仕上がりと言えそうだ。
左腕エース候補の小笠原慎之介は、2月24日の楽天戦で先発登板。毎回走者を出す苦しい投球内容で4回3失点、被安打7、与四球3の内容だった。球数も76球とやや多い。もう少し修正が必要なようだ。
先発ローテーションの軸として期待される大野雄大と柳裕也のふたりも、すでにオープン戦でマウンドに登っている。2月23日のDeNA戦で大野は3回3失点、柳が3回4失点とともに打ち込まれた。すでに開幕投手が決まっている大野に対し与田監督は、「どう修正するかが大事」と今回の結果に関して特に気にする素振りは見せていない。開幕までの登板は残り4回ほどが予定されており、そのなかでどこまで修正できるかが鍵となる。
大野や柳といった核となる投手に山本と梅津が年間を通して加わってくれば、ローテーションは一気に厚くなる。
中継ぎ陣では育成新外国人のヤリエル・ロドリゲスが150キロを超えるストレートを早くも披露。スライダーも切れが鋭い。現時点では登板機会が少ないものの、支配下登録される可能性もありそうだ。