ドラフト1位投手が活躍したDeNA
リーグ優勝した1998年以来の2位以上でシーズンを終えたDeNA。投手陣では、ルーキーの上茶谷が、エース・今永に次ぐ2番手としてローテーションを支えた。
ドラフト1位の投手が1年目から活躍するのは、2015年の新人王に輝いた山﨑を皮切りに、5年連続となる。昨年のドラフトでは7年ぶりに野手を1位指名したが、2位・坂本、3位・伊勢と大学生投手を2人獲得。特に坂本は春季キャンプで高評価を得ており、今季も新戦力の台頭に期待したい。
リーグ優勝した1998年以来の2位以上でシーズンを終えたDeNA。投手陣では、ルーキーの上茶谷が、エース・今永に次ぐ2番手としてローテーションを支えた。
ドラフト1位の投手が1年目から活躍するのは、2015年の新人王に輝いた山﨑を皮切りに、5年連続となる。昨年のドラフトでは7年ぶりに野手を1位指名したが、2位・坂本、3位・伊勢と大学生投手を2人獲得。特に坂本は春季キャンプで高評価を得ており、今季も新戦力の台頭に期待したい。
攻撃面では、本塁打と打点の2冠を獲得したソトや、筒香、ロペス、宮﨑らが打線の中心となり、前年を上回る596得点を記録。しかし、オフには筒香がポスティングシステムを利用したメジャーリーグ挑戦を表明し、タンパベイ・レイズと契約を結んだ。
得点力の低下が懸念される中、ラミレス監督が掲げる施策のひとつが、機動力の強化だ。昨季の盗塁企図数、成功率はともにリーグワーストと、相当な意識改革が求められるが、走塁面で打力をどこまで補えるか。
4年ぶりに復帰した原監督のもと、2014年以来となるリーグ制覇を成し遂げた巨人。見逃せないのが、救援投手の奮闘だ。
18年は両リーグ断トツの21完投を記録するなど、先発を引っ張る傾向が強かったのに対し、昨季は早い回からの継投が増加。チームの救援登板数はリーグ最多の508試合にのぼり、これは1試合に起用する投手が前年から1人強増えた計算になる。オフにはチーム最多の170イニングを投げた山口が海を渡っただけに、ブルペン陣にはより一層の活躍が求められそうだ。
野手陣は、丸、坂本、岡本を軸とした強力打線を形成し、リーグ最多の663得点をマーク。しかし、オフには阿部が現役を引退し、ゲレーロ、ビヤヌエバの両外国人もチームを去った。
退団した野手の総打席数772はリーグで最も多く、かつ彼らのOPS.817はリーグ平均を大きく上回る。これは、筒香が抜けたDeNAや、バレンティンが抜けたヤクルトと、さほど変わらない戦力ダウンと言っていい。メジャー通算1312安打を誇る新助っ人・パーラが、この穴をどこまで埋められるかがカギになるだろう。
※文章、表中の数字はすべて2019年シーズン終了時点
企画・監修:データスタジアム、執筆者:大島 甲子郎