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ホームラン数大幅増、若手投手台頭のロッテ、新加入選手が力を発揮した楽天【パリーグチーム分析】

野球のイメージ画像ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

本塁打数が大幅に増えたロッテ

年連続のBクラスに終わったロッテだが、昨季は攻撃面で大きな変化が見られた。本拠地・ZOZOマリンにホームランラグーンを設置した影響もあって本塁打数が大幅に増え、球団歴代6位の158本塁打を記録。

歴代ロッテ:シーズン本塁打数ⒸSPAIA

3また、2ケタ本塁打を記録した打者が前年の1人から7人まで増加するなど、打線全体の破壊力が増した。オフにはキャリアハイの15本塁打を放った鈴木大が退団したが、新加入の福田秀や3年目の安田らが穴を埋める活躍を見せられるか注目される。

目をひく若手の台頭

一方の投手陣は、先発陣の柱として期待された石川、ボルシンガーらが開幕から不振。シーズンを通して先発のやりくりに苦心した中、目を引いたのは若手の台頭だ。

2019年ロッテ主な25歳以下の先発投手成績ⒸSPAIA


二木は春先からローテーションを支え、チーム最多の投球回を記録。3年目だった種市はシーズン途中からローテーションに定着し、石川に並ぶチームトップタイの8勝をマークした。オフに涌井、ボルシンガーが退団し、楽天から美馬が加入。激しいローテーション争いの中、若手の躍進に期待したい。

新加入の2人が打撃で存在感を見せた楽天

昨季の楽天打線は新加入の2選手が存在感を示した。

2017~19年楽天クリーンアップ打撃成績ⒸSPAIA


3番を務めた浅村はキャリアハイとなる33本塁打をマーク。シーズン後半戦から4番に定着したブラッシュはチームトップの95打点を挙げるなど、主砲としての役割を果たした。両者の活躍もあり、クリーンアップのOPSはリーグワーストだった昨季から一転し、リーグ2位まで上昇した。オフにはロッテから鈴木大、オリックスからロメロを獲得し、打線に厚みを増すことに成功している。

救援陣の活躍がCS進出の原動力

一方、投手陣で注目したいのが救援投手だ。昨季の後半戦は救援防御率2.03と優れた成績をマーク。

2019年パ期間別救援防御率ⒸSPAIA


森原ブセニッツらブルペン陣の躍動が、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出の大きな支えとなった。今季はサブマリンの牧田と大型右腕のシャギワが入団し、一層バラエティーに富んだブルペン陣となった。先発へ転向する松井に代わる、新たな守護神争いの行方にも注目したい。

※文章、表中の数字はすべて2019年シーズン終了時点

企画・監修:データスタジアム、執筆者:矢島 慎太郎

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