セーブ失敗が目立った広島
リーグ4連覇を逃し、土壇場で阪神に抜かれて2015年以来のBクラスに転落した広島。投手に目を向けると、先発陣はリーグトップの防御率をマークしたが、守護神が精彩を欠いた。

ブルペン陣の柱としてリーグ3連覇に貢献した中﨑は、開幕から本来の投球にはほど遠く、シーズン半ばに戦線離脱。代役で抑えを務めたフランスアも防御率2.76と健闘したが、セーブ失敗が目立った。今季は球団53年ぶりとなる投手出身の佐々岡新監督のもと、勝利の方程式を確立したい。
リーグ4連覇を逃し、土壇場で阪神に抜かれて2015年以来のBクラスに転落した広島。投手に目を向けると、先発陣はリーグトップの防御率をマークしたが、守護神が精彩を欠いた。

ブルペン陣の柱としてリーグ3連覇に貢献した中﨑は、開幕から本来の投球にはほど遠く、シーズン半ばに戦線離脱。代役で抑えを務めたフランスアも防御率2.76と健闘したが、セーブ失敗が目立った。今季は球団53年ぶりとなる投手出身の佐々岡新監督のもと、勝利の方程式を確立したい。
3連覇を果たした2018年はリーグトップの721得点を挙げた広島打線だが、昨季は591得点と攻撃力が低下。守備位置別OPS(出塁率+長打率)を見ると中堅手、遊撃手の数値が下がっており、巨人へFA移籍した丸佳浩の穴、トップバッターを担っていた田中広輔の打撃不振が響いた格好だ。

そんな中、鈴木誠也が首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得し、西川や會澤がキャリア初の規定打席到達を果たしたのは明るい話題だろう。また、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた菊池涼、FA権を取得していた會澤の残留が決まり、大きな戦力ダウンは免れた。覇権奪還に向けて、既存戦力の底上げに期待したい。
シーズン最終盤に怒涛の6連勝で3位に滑り込んだ阪神。チームを支えたのは、抜群の安定感を誇った救援陣だ。

防御率、奪三振率は3年連続でリーグトップの数値を記録。しかし、強力な救援陣を支えたジョンソンとドリスが退団したのは懸念材料だ。彼らの穴を埋めるのは簡単ではないが、藤川、岩崎に加え、昨季一軍に定着した島本らが同様の活躍を見せれば、今季も盤石な救援陣を築くことができるだろう。