広島・背番号10 岩本貴裕
多くの引退発表があった2019年のプロ野球。引退者の中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
プロ2年目の2010年に7月以降だけで14本塁打をマークするなど、自慢の長打力を発揮。11年には自身初の開幕スタメンに名を連ねると、12年のシーズン中盤には4番として定着し、打線を引っ張った。
翌13年のクライマックスシリーズでは、ファーストステージ初戦で代打本塁打を放つなど、チームの勝利に貢献。しかし、近年は若手の台頭などにより、出場機会が減少し、19年オフに戦力外通告を受けて現役引退を決意した。
勝負強さが持ち味で、過去10年の代打打率はNPBトップの.299を記録。規定打席に到達したことはなかったものの、代打として首脳陣の期待に応えた。今季からはスコアラーに転身し、チームを陰から支える。