パ・リーグ発足から現在まで
パ・リーグは1950年に発足し、現在に至るまで60年以上の歴史がある。1試合の観客動員数は2万人以上であり、毎年多くの人たちがプロ野球観戦に来ている。パ・リーグの活動や球団の活躍により、観客動員数も左右される。ビジネスなので、現代社会に合わせてサービスも大きく変化している。チケットの販売方法やファンクラブなど、観戦に来る人をいかに満足させることができるかによって、観客動員数も変わってくる。
Photo by StefanoT/Shutterstock.com
毎年、パ・リーグの試合には多くの人たちが観戦に来る。パ・リーグのことをもっと知りたい人のために、今回は観客動員数から読み取れる傾向をみていく。
パ・リーグは1950年に発足し、現在に至るまで60年以上の歴史がある。1試合の観客動員数は2万人以上であり、毎年多くの人たちがプロ野球観戦に来ている。パ・リーグの活動や球団の活躍により、観客動員数も左右される。ビジネスなので、現代社会に合わせてサービスも大きく変化している。チケットの販売方法やファンクラブなど、観戦に来る人をいかに満足させることができるかによって、観客動員数も変わってくる。
パ・リーグの観客動員数で注目すべき年は、2005年だ。2005年の観客動員数は、825万2,042人だった。2003年と2004年が1,000万人を超える観客動員数だったので、明らかに減少した。
理由として考えられるのが、買収騒動だ。ホリエモンこと堀江貴文氏が、近鉄バッファローズを買収したことで世間に衝撃を与えた。あまり良いイメージがなかったため、パ・リーグを応援する人たちが少なくなってしまったのだろう。
観客動員数が減少した2005年の反省を生かし、パ・リーグは地域密着型の活動を展開した。10年間の苦労の甲斐があって、ようやく2014年に観客動員数が1,000万人を突破した。ファンの人たちと球団がより密接な関係になるイベントも、多く展開していった。SNSの普及により、選手の意外な一面や私生活も身近なものになり、野球に興味を持つ人が増えた。
このような地域活動とソーシャルメディアの活用が、観客動員数1,000万人突破の理由と考えられる。
近年パ・リーグの観客動員数が増えているのは、試合内容がおもしろい球団が増えて、誰もが知っているほどの有名選手がいるからではないだろうか。2014年頃は、斎藤佑樹氏や田中将大氏など、甲子園で怪物と呼ばれるほどの逸材がパ・リーグに入団していた。現在では北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手など、パ・リーグ人気を引っ張っているスター選手が多いのも特徴だ。
パ・リーグは、多くの人たちに野球の楽しさを知ってもらうための活動を行っている。以前までは観客席もガラガラの試合もあったが、全球団の観客動員数が増加している。スタジアム収容率も70%を超える球団ばかりで、どの試合を観戦に行っても盛り上がっている。どうしても行けない人のために、パ・リーグTVで全試合をLIVE中継してくれるのも強みだ。
これからも地域密着を大切にしてメディアを上手に利用していけば、セ・リーグ以上の人気を獲得するかもしれない。
世間の目は厳しく、お金目的の運営では観客動員数も減ってしまうようだ。野球の素晴らしさを伝え、球団やファンとともに盛り上げてくれるパ・リーグを今後とも期待しよう。