広島・背番号38 赤松真人
今年も多くの引退発表があった2019年のプロ野球。引退者の中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
赤松真人は昨季、前年に受けた胃がん手術から実戦復帰し、二軍で55試合に出場し、5盗塁を記録するなど健在ぶりをアピールしていたが、ついに一軍復帰はかなわず。自慢の走塁技術を一軍のフィールドで再び披露する機会はなくなったが、2020年シーズンからは同じく引退する永川勝浩とともに2軍コーチとして後進の育成に当たる。
闘病生活を経て二軍で実戦復帰
2007年オフに阪神へFA移籍した新井貴浩の人的補償で広島に入団。08年にそれまでを大きく上回る125試合に出場すると、09年には自身初の規定打席到達を果たす。10年にはホームランキャッチで注目を集めるなど、数々の美技を披露し、ゴールデングラブ賞に輝いた。
その後は若手の台頭により出場機会を減らすも、16年には代走や守備固めとして25年ぶりのリーグ優勝に貢献。同年オフに胃がんを公表し、闘病生活を経て18年に二軍で実戦復帰するも、今季限りでの引退を決断した。

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持ち前の俊足で08年からは7年連続で2ケタ盗塁をマーク。マツダスタジアムでの盗塁成功率はチームトップを誇った。胃がんを克服し、最後まで一軍の舞台を目指した姿は多くのファンに感動を与えた。
通算成績868試合403安打144打点
■プロフィール
15年目 37歳 外野手 2004年ドラフト6巡目 平安高-立命大-阪神-広島
■通算成績
868試合 403安打 21本塁打 144打点 136盗塁 92四球 打率.249
※文章、表中の数字はすべて2019年レギュラーシーズン終了時点
企画・監修:データスタジアム