ロッテ・背番号9 福浦和也
選手の引退が次々と発表された2019年のプロ野球。引退ラッシュの中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も多く含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
福浦和也は地元・千葉の習志野高からロッテに入団。巧みなバットコントロールで広角に打ち分け、「幕張の安打製造機」と呼ばれた。2019年9月23日の引退試合では9回から一塁守備に就き、ライナーの打球に横っ飛びしてウイニングボールをつかむという劇的な幕切れとなり、ファンの感動を呼んだ。
球団最多の2235試合出場
1993年に投手としてドラフト指名されるも、ルーキーイヤーのシーズン途中に野手へ転向。4年目の97年に一軍初出場を果たすと、シーズン終盤には「3番・一塁手」としてレギュラーの座をつかんだ。2001年には自身初の2ケタ本塁打を記録し、打率.346で首位打者に輝くなど、トッププレーヤーの仲間入りを果たす。
05年には中心選手としてチームを引っ張り、球団31年ぶりとなるリーグ優勝、日本一に大きく貢献。その後、かつての打棒は鳴りを潜めるも、コツコツと安打を積み重ね、18年に球団史上3人目となる通算2000安打を達成した。

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ロッテひと筋26年で積み上げた出場数は、球団歴代最多となる2235試合。ロッテの歴史を築いた男は、来季から二軍ヘッド兼打撃コーチとして新たなスタートを切る。
通算成績 2235試合出場 2000安打
■プロフィール
26年目 43歳 内野手 1993年ドラフト7位 習志野高-ロッテ
■通算成績
2235試合 2000安打 118本塁打 935打点 707四球 打率.284
■主な獲得タイトル
首位打者(01年)、ベストナイン(10年)、ゴールデングラブ賞(03・05・07年)
※文章、表中の数字はすべて2019年レギュラーシーズン終了時点
企画・監修:データスタジアム