フェニックス・リーグでは11回無失点も…
2012年ドラフト1位で阪神に入団した藤浪晋太郎が苦しんでいる。大阪桐蔭高校時代にエースとして、森友哉(現・西武)らと甲子園春夏連覇を達成。プロ入り1年目から2ケタ勝利をマークし、同学年の大谷翔平(エンゼルス)と双璧をなすほどの人気・実力を兼ね備えていた。しかし、ここ数年は結果を残せず低空飛行を続けており、今シーズン1軍ではプロ入り後ワーストとなる1試合のみの登板に終わってしまった。
そんな藤浪だが、フェニックス・リーグで復活の兆しを見せた。同リーグでは開幕から中継ぎとして6試合(7イニング)に登板し、無失点。与えた四球は3つだけと、制球難を改善しつつあった。あとは先発として長いイニングを同じように投げるのみ。期待を受け、10月26日に先発のマウンドへと送り出された。
だが、その試合で4回無失点と一見結果を残したかのように見えるが、死球こそなかったものの与四球9個と大乱調だった。球数も102球と明らかに多く、予定されていた5回を投げきれずに降板した。
結局、フェニックス・リーグ通算では11回無失点ながら、与四球12と制球難の改善に至らず。中継ぎとして短いイニングを投げていたときの良さが、先発では影を潜めてしまった。元中日の山本昌氏が臨時コーチを務める秋季キャンプで、再度修正が必要な状況だ。
<2019シーズン成績>
藤浪晋太郎(阪神)
1試合/0勝0敗/投球回4回1/3/奪三振3/与四球6/防御率2.08