ヤクルト・背番号33 畠山和洋
今年も多くの引退発表があった2019年のプロ野球。引退者の中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
畠山和洋は豪快なフォームが特徴的なスラッガー。昨季は度重なる故障に苦しみ、出場は75試合止まり。2019年は万全を期して臨みたかったが両ふくらはぎの故障が続き出場は1試合。ヤクルト一筋で過ごした19年間の現役人生に幕を下ろすことを決めた。来シーズンからは2軍打撃コーチとして後進の育成に励む。
球団14年ぶりのリーグ優勝に貢献
8年目の2008年に一軍定着を果たすと、自身初の規定打席に到達。その後も11年には主軸として23本塁打をマークし、12年にはゴールデングラブ賞を獲得するなど、順調にキャリアを積んでいく。
15年には4番打者としてチームをけん引し、打点王を獲得。球団14年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。しかし、翌年以降は度重なる故障の影響もあり、成績が下降。今季限りでの引退を決断した。
同僚の館山昌平と同日に行われた引退試合では、6回に代打で出場すると、ライトへヒットを放ち、神宮球場に詰めかけたファンを沸かせた。

ⒸSPAIA
15年にはチームの日本人選手で歴代最多の105打点を挙げ、自身初のタイトルとなる打点王を獲得。球団の生え抜き選手が打点王に輝いたのは、1991・93年の広沢克己以来2人目だった。8年目に花開いた遅咲きのスラッガーは、抜群の勝負強さで球史に名を刻んだ。
通算成績1619試合1499安打565四球
■プロフィール
19年目 37歳 内野手 2000年ドラフト5位 専大北上高-ヤクルト
■通算成績
1106試合 937安打 128本塁打 567打点 425四球 打率.266
■主な獲得タイトル
打点王(15年)、ベストナイン(15年)、ゴールデングラブ賞(12・15年)
※文章、表中の数字はすべて2019年10月24日終了時点
企画・監修:データスタジアム