千葉ロッテマリーンズになるまでの歴史
千葉ロッテの名前通り、オーナー会社は日韓において幅広く活躍するロッテグループだ。今でこそ長くオーナーが続いているが、前身は毎日新聞社が経営母体だった「毎日オリオンズ」(1950?57年)、映画会社がオーナーだった「大映ユニオンズ」と対等合併して「毎日大映オリオンズ」(1958?63年)、大映資本が中心の「東京オリオンズ」(1964?68年)と数年の間に球団名とオーナー会社がすぐ入れ替わる状態だった。
1969年にロッテが現在でいう命名権を買収する形で、大映が経営を行っているものの、球団名は「ロッテオリオンズ」(?91年)に変わる。この間、仙台、川崎と本拠地が入れ替わり、92年から現在の千葉市へと移転したのをきっかけに「千葉ロッテマリーンズ」となる。91年にはロッテの重光昭夫氏が球団社長代行に就任している。
千葉ロッテマリーンズからの”おいしい”プレゼント
親会社がお菓子で知られるロッテだけあって、千葉ロッテの試合に訪れると”美味しい”キャンペーンを体験することができる。例えば夏の一部の対象試合では「ロッテアイス祭り」と称して、ロッテのアイスが先着で無料配布される。観戦のお供にぴったりだ。
また、マッチデーでは企業とのタイアップが実施され、来場者にさまざまなプレゼントが当たる。スポニチを持参、購入すると選手のサイン入りグッズが当たったり、球場の正面にあるアパホテルとのタイアップで宿泊券、JALスペシャルナイターでは国内線航空券などが当たる抽選会にも参加できる。
千葉ロッテマリーンズのユニフォームのスポンサー
千葉ロッテの試合を見ていると、ユニフォームの右胸部分に球団名以外のロゴ(NEXON)が入っている。これはネクソンというオンラインゲームの配信事業会社のロゴで、2010年にスポンサー契約を結んだ。また、期間限定のタイアップ企画として同社が提供するゲームで遊ぶと、千葉ロッテに関するアイテムが登場する試みもあり、球団のファンも顧客として取り込みたいネット新興企業と収入を増やしたい球団の思惑が一致した。
ネクソンはユニフォームのロゴだけでなく、球場のバックネットやスクリーンなどにも積極的に広告を出している。
ユニフォームのスポンサー広告が無い時がある?
ユニフォームだけでなく球場の至るところで同じロゴや企業名を見ると、球団に対する企業の力の入れようがうかがい知ることができる。ただ、千葉ロッテの場合、まれに「NEXON」のロゴを見かけないこともあるが、どのような事情があるのだろうか。実は、セ・リーグとパ・リーグではユニフォームに付けている広告の規約が異なるのだ。
交流戦では、セ・リーグチームがホーム試合の場合、パ・リーグでは認められているビジター用ユニフォームの広告の貼り付けが認められていない。よって、千葉ロッテが交流戦でビジターの場合は、胸の広告は外れることになる。
ネーミングライツは莫大な利益をもたらすスポンサー
千葉ロッテマリーンズは、2006年から千葉市が保有する千葉マリンスタジアムを指定管理者制度で運営している。これによって、球場を球団が運営することができるようになった。これを機に球場改革が始まり、球場の命名権が売りに出された。多くの企業が手を挙げる中で獲得したのはテレビ通販チャンネル「QVCジャパン」で、「QVCマリンフィールド」という球場名に変更となった。
10年間もの長期契約で、かつ単年で2億7500万円という破格の値段だったのだ。
まとめ
千葉ロッテを支える代表的なスポンサーを紹介してきた。
オーナー企業の商品を無料配布したり、選手自らが広告塔になったりとあの手この手で収益を増やすための努力が行われていることがわかった。違った視点からプロ野球を見ると、応援するチームもまだまだ知らないことがたくさんあるはずだ。