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阪神が3位でCSへ!優勝の巨人は山口俊が投手三冠も打撃タイトル獲得者はなし

2019 10/1 11:00勝田聡
阪神・矢野監督ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

3位は阪神!最終戦で全順位が決定

セ・リーグ最終戦となった9月30日の阪神対中日戦(甲子園)。この試合で阪神が勝てば阪神が、中日が勝つか引き分けで広島が3位になるという展開だった。結局、この試合は阪神が3-0で勝利し3位に滑り込み、2位・DeNAとのクライマックスシリーズファーストステージへと駒を進めた。一方、広島は2015年以来4年ぶりにBクラスとなった。

これにより、リーグの最終戦で全順位が下表のように確定した。

セ・リーグ順位表ⒸSPAIA

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優勝の巨人からは打撃タイトル獲得者不在

全日程が終了したことに伴い、タイトルも確定した。まずは打撃タイトルから。鈴木誠也(広島)が首位打者と最高出塁率の2冠を達成した。自身初の打撃タイトル獲得でもある。また、ネフタリ・ソトは本塁打王と打点王の2冠を達成している。本塁打王は昨年に引き続いて2年連続の獲得となった。

最多安打は大島洋平(中日)が初の戴冠。ルーキーの近本光司(阪神)が盗塁王を獲得した。新人での盗塁王獲得はチームの大先輩でもある赤星憲広以来18年ぶりの快挙。ソトの本塁打王以外、すべて初めての獲得となった。

優勝を飾った巨人からは打撃タイトル獲得者は不在となっている。

<セ・リーグ打撃タイトル>

首位打者:鈴木誠也(広島/打率.335)
最多安打:大島洋平(中日/174安打)
最多本塁打:ソト(DeNA/43本)
最多打点:ソト(DeNA/108点)
最多盗塁:近本光司(阪神/36盗塁)
最高出塁率:鈴木誠也(広島/出塁率.453)

巨人・山口俊が3冠を達成

投手タイトルは最終盤までもつれ込んだ。最優秀防御率は最終戦に先発の大野雄大(中日)が、3.1回無失点もしくは7回1失点で1位になるという状況だった。大野はきっちり3.1回を無失点で抑え、お役御免。自身初めてとなるタイトルを確定させた。

優勝した巨人の山口俊が最多勝、勝率第1位そして最多奪三振の3冠に輝いた。最多奪三振は今永昇太(DeNA)と熾烈な争いを繰り広げた。最終登板で今永をかわし、3冠を確定させている。最多セーブは山崎康晃(DeNA)が2年連続のタイトル獲得。来日2年目のジョエリー・ロドリゲス(中日)が最優秀中継ぎとなった。

<セ・リーグ投手タイトル>

最優秀防御率:大野雄大(中日/防御率2.58)
勝率第1位:山口俊(巨人/勝率.789)
最多勝:山口俊(巨人/15勝)
最多セーブ:山崎康晃(DeNA/30S)
最優秀中継ぎ:ロドリゲス(中日/44HP)
最多奪三振:山口俊(巨人/188奪三振)

赤松真人、メッセンジャー、高橋聡文がラストゲーム

胃がんからの復帰を目指していた赤松真人(広島)が今シーズン限りでの現役引退を決断。9月27日に行われた広島対中日(マツダ)の試合に守備で出場。守備機会はなく、打席も回ってこなかったが大きな拍手で送り出された。

9月29日、甲子園球場で行われた阪神対中日の試合に、今シーズン限りで引退することが決まっているランディ・メッセンジャーが先発した。打者一人を抑えたところで大声援。鳥谷敬から花束を受け取り、マウンドを後にした。阪神で通算98勝を挙げたエースがユニフォームを脱いだ。

9月30日の阪神対中日戦(甲子園)では高橋聡文(阪神)が最後の登板を行った。古巣である中日相手に0.1回を投げきり現役生活に別れを告げた。

※数字は2019年シーズン終了時点