イチローより多い現役最多1043四球
球界トップクラスの眼力を持つ男と言っていいだろう。阪神・鳥谷敬は8月26日現在でNPB現役最多の1043四球を選んでいる。すでに達成している2000安打に加え、遊撃手として歴代最長の667試合連続フルイニング出場や、セ・リーグ最多のシーズン490補殺など記録に残る選手として実績は申し分ない。
ただ、この四球数をどう判断するのか。歴代の2000安打、1000四球を達成している選手(NPB通算で歴代15人、日米通算では松井秀喜、福留孝介、イチローを含めて18人)を見渡してみると、当然ながら錚々たる面々が名を連ねている。その中でみれば鳥谷は逆に特殊にみえてしまうのだ。
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ほとんどの打者はバッテリーから勝負を避けられるような超スラッガーで、敬遠四球も目立つのだが、鳥谷はその中でいずれも最少の138本塁打、24敬遠。純粋に選球眼で勝ち取った四球が多いと言っていい。
比較的近い時期にプレーし、四球数も近い中村紀洋は1030四球に対し404本塁打、64敬遠であることをみればタイプの違いがよくわかる。
日米通算4367安打を放ったイチローでさえ、鳥谷より少ない通算1031四球、昨年2000安打を達成し、セ・パ両リーグで首位打者を獲得したソフトバンク・内川聖一は通算490四球だから、いかに鳥谷の数字が際立っているか分かるだろう。
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